The Tango Kings(1995) | 全ての音は音楽か
- 1.Tango Mechanique
- 2.Nuages
- 3.The Polka
- 4.Loro
- 5.Astorale
- 6.Danny's Dream
- 7.Decarisimo
- 8.Tango Dada
- 9.Tangonator
- 10.Waltz
- 11.Caliente
- 12.Antonia
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- Iilo Rantala(piano)
- Gil Goldstein(accordion)
- Mark Feldman(violin)
- Mike Richmond(bass)
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- Featured Guitarists
- Bireli Lagrene(2 & solo on 7)
- Romero Lubambo(3,5,8,10,11 & melody on 7)
- Adam Rogers(4,9 & rhythm on 7)
- Toninho Horta(guitar on 6 & guitar/vocal 12)
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- Also Featuring
- Jodok(vocal)
- Charley Drayton(snare drum)
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- Produced by Gil Goldstein and Neil Weiss
- Executive producer - Neil Weiss
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- タンゴキングスの作品です。基本的に一番上の4人にゲストミュージシャンが加わるという形になっています。
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- 強くビートを刻むピアノのイントロが印象的な1。不穏な空気に包まれていて曲の展開も割と多いです。プログレのような雰囲気も。2ではビレリ・ラグレーンが加わります。イントロのピアノとヴァイオリンのピチカートが怪しげな雰囲気を漂わせます。曲はのんびりゆったり。ギターは雰囲気にあった演奏ですが、目立つパートというより他のパートと同等、アンサンブルのようなイメージも。ゆるやかなイントロからアップテンポに変わる3にはブラジル出身の名手、ホメロ・ルバンボ(ロメロ・ルバンボとしているものもあります)のギターが入ります。明るく可愛らしい、ドラマチックな曲は見事です。ギターソロはありません。4はJodokのヴォーカル(というよりも効果音、鳥のさえずりのような音や口笛のような、何とも形容しがたい音を出します)が入ります。ギターはアダム・ロジャース。曲にあったソロを弾いています。柔らかい印象で、アタックはそれ程強くなさそうです。5はクラシックの音楽のような雰囲気があります。端正なピアノの演奏はとても良いと思いました。途中でクラシックギタースタイルのソロも入ります。6のギタリストはトニーニョ・オルタ。 自身の作品にも通じる部分のあるようなメランコリックで悲しげな曲調です。7は前回のアサド兄弟の作品
にも収録されている曲です。そちらが教会音楽、どこか宗教的な雰囲気を感じさせるのに対し、この作品での演奏は楽しげでミュージカル、演劇などで使われても良さそうな感じです。8曲目は軽やかに踊るようです。クラシックのような端正さはここでも。9曲目は不安さ、情熱と切なさといったタンゴを感じさせる曲ですが、途中で曲調が変わり、ロックのイメージが強い歪んだギターが入ってきます。このギターはアダム・ロジャースです。10曲目は根底の哀愁の上の光と影の対比が良いです。軽やかにリズミカルな11曲目。明るく前向きなテーマから速度を落として展開していきますが、また明るく戻って終わります。最後の12のオリジナルはパット・メセニーのシークレット・ストーリー収録。出だしがアコーディオンで始まるところなどはパットのDVD、シークレットストーリーライヴをイメージすると良いかもしれません。元がそういう雰囲気を持っていたとは言え、ここでの演奏も悲しく美しいです。
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- タンゴでイメージする情熱、切なさ、哀愁というような感情がクラシックの雰囲気と上手く溶け合っているイメージです。ジャズ風の演奏ももちろんありますが、どちらの要素が強いかと聞かれたとすれば、僕はクラシックのイメージが強いと答えます。
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- 恐らくギターファン(特にジャズ・フュージョンギターファンの方)はギタリストの名前を見て手に取った、もしくは気になった方も多いと思います。嵐のような弾きまくりや壮絶なインプロヴィゼーションはありません。どちらかというとアンサンブルでしょうか。
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- 素晴らしい作品だと思います。
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