今日、つーパパの実家から、
妊娠中のつーママに宝くじを買っておいてって頼まれました。
30枚です。
妊婦が宝くじを買うと当たるとかいう話、聞いた事ありますよね。
厄年に出産すると厄が落ちるとか。
これってどういうことなんでしょう。
こういった、民間伝承にも生まれた理由はあります。
昔は、
生理や妊娠は、生死の境目、
つまり死に継ぐ穢れであったと考えられていました。
生理や妊娠中の女性は、
村はずれの別棟で隔離されて、そこで過ごしていたようです。
これは日常ではなく、非日常として捉えられ、
日常、家で使う火を使ってはならないと言われてきました。
家で一番重要なものは、かまどでした。
正確にいうと、その家の火なんです。
その家のかまどや囲炉裏の火は代々受け継がれていくものであり、
その家の妻が守っていきます。
その家の火を絶やす事が血筋が絶えてしまうと恐れられていたものです。
『旅』の語源は『他火』であると言われています。
よその火を使って生きると言う意味で、
同じ釜の飯を食うと言う事は、家族として生死をともにした事なんですね。
で、そうやって家とは別の火を使うことによって、
穢れを転化し、運のつきに変えられていったと思われます。
昔は、女性の生理休暇もあったそうです。
もちろん、レディーファースト的な考えではなく、
こういった差別的考え方からです。
正月のお料理なども、一家の長がしないといけないものでした。
現在は女性が強い家の方が多い??ので、
男性が全部やってくれるのは大歓迎ですね。
逆転の発想です。
なので、
『妊娠中の女性が宝くじを買うと当たる。』
『子供を産むと、厄が落ちる。』
こういった考え方はこういうところから生まれたものと考えられます。
同じような発想で生まれたものがこう言う事です。
『霊柩車を3台見たらいいことがある。』
『うんこを踏むと運が付く。』
こういった事例は、
『穢れ→開運』と言うような構図が当てはまり、
他にもこういった民間伝承はたくさんあります。
今は妊娠はとってもめでたい事ですね。
しかし、そうなった今でも、
みんなが話しているお話の裏にはこういった文化があるのです。
そう考えると深いですねーー。
と言う事で、つーママが宝くじ買いに行きます(笑)