この間、お正月の記事を書いたんですが、
クリスマスの記事も書かないと(笑)
クリスマスはキリストの誕生日・・・・では無かった??
なんですとーーー??
ローマ時代(4世紀ごろ)の事・・・。
キリスト教を浸透させたかった、ローマ皇帝は、
異教徒をどうするかについて悩んでいました。
当時、宗教と権力は密接な関係を持っていました。
12月25日は、土着民族の太陽神を祭る、冬至の収穫祭の日だったそうです。
太陽の恵みに感謝し、一年で一番太陽の弱まる時期に、
新しく太陽が生まれ変わるお祭だったようです。
もちろん、日本でも冬至にかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりするアレです。
世界中に同じような風習があったんですが・・・。
時のローマ皇帝は、
一神教であるキリスト教をじわーーーーーーっと浸透させようと、
キリストの誕生日を祝う行事、クリスマスをだんだん拡大していって、
太陽神→キリストの祭りと移行していったようなんです。
つまり、キリストの誕生日は『後ノリ』です。
もっとも、それ以前は1月に降誕記念日を行っていたようです。
さらに!!
プレゼントを持ってくる愉快なオジサンといえばサンタクロースですが、
北欧神話に出てくる戦いの神オーディーンや、ゲルマン神話のウォドンなど、
クリスマス以前にプレゼントを配る愉快なオジサンたちが存在していたんですね。
オーディーンなんかは、
家の鍵が開いている時は普通にプレゼントをくれますが、
戸締りをしてあると、煙突から強引に家に入り、プレゼントを置いていったというから、
もうサンタクロースです。
戦いの神だけに、煙突すらなかったら、伝説のグングニルの槍で家に穴開けられそうです・・。
そこで登場したのが、裕福な司教セント・ニコラウスです。
彼は富を貧しい人たちにも分け与え、
奴隷として売られそうになった姉妹の家に、金貨入りの袋を煙突から投げ入れた。
それが干してあった靴下に入って、
プレゼントを配る神話の神様→セント・ニコラウス→サンタクロース
トナカイや魔法の馬のそりに乗って空を飛ぶのは、神話の神様の方です。
こうやって習合していったんですねー。
つまり、サンタクロースも『後ノリ』!!
次にクリスマス・リース!!
これはクリスマスには元々関係ないそうです。
っていうか関係ないものも結構まぎれてます・・・。
これも古代の収穫祭の時に、ヒイラギの木で飾りを作ったりするのが元ネタのようです。
クリスマスツリーについては、新しいもので、
17世紀ごろのヨーロッパでは、
イブの夜に、教会でアダムとイヴの禁断の果実のお話を演じていた時、
演劇のために教会の前に禁断の果実を模した木が立てられたのが始まりらしいです。
何の木かは旧約聖書からは分からないんだけど、
常緑樹であるモミの木、禁断の果実のリンゴっぽい赤いイメージ、北半球での雪。
これがクリスマスツリーだ!!
七面鳥(鳥)を食べる習慣は、
ヨーロッパからアメリカへの移民が盛んになった後。
アメリカで収穫祭で七面鳥を神にささげたのが始まりだそう。
それがヨーロッパに逆輸入。世界へ定着しました。
さらに!!
サンタクロースのイメージカラー、『赤と白』
これは、元々あったクリスマスツリーのイメージを、
年末商戦用に、企業がアレンジした、言われています。
いわずと知れた『赤と白』コカ・コーラ社!!
これが購買意欲の促進からか、瞬く間に世界に広がって行きました。
本来なら、
セント・ニコラウス神父は『黒』
オーディーンとか『緑』のイメージがあるんですけど・・・・。
やっぱ、赤と白の方が買いたくなるよね・・・。
えーーーー。
長くなりましたが、要するに、
キリストの誕生日は、不明です。
キリストの死後数百年経ってから、教会が決めたもので、
元々は冬至のお祭。
それから、いろんな要素が加わっていって現在に至ります。
キリスト教の伝統ある記念日であることは変わりませんけどねー。
どこ国の宗教やお祭でも一緒ですが、
古代から互いの思想に密接なつながりを持ってきて、
お互いに影響し合い多元的な構造を持っていると言う事。
一元的に語っていると戦争になってしまいます。
自分の信念を持って相手の思想を理解する世界を作って行きたいものです。
日本人だったらゆず湯とかぼちゃでお祝いしないといけないかな。
まあ、普通にやりましょ、普通に。(だったら書くな。)
まあまあ、つーパパのお話と言う事で・・・。