嗚呼、未だ以って我乱読世代・・・
『乱読のすすめ』を書いた小林秀雄は、
私のような年で未だ「乱読してます!」などと発したら、
どのようなリアクションをお取りになっただろう?
ただ、10代、20代前半の若い諸君!!
時間が有るのなら、好みを選ばずにとにかく
手当たり次第「乱読」したほうが良い。
(ま、私もまだまだひよっ子カテゴリに入っていますが・・・)
- 思いやりの日本人 (講談社現代新書 1886)/佐藤 綾子
- ¥756
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この本の題名、『思いやりの日本人』
当初こちらのブログを立ち上げた際に
自分なりに伝えたかったことのひとつです。
本日これを伝えたので、これでブログはおしまいです・・・
ということでもありません、まだ・・・。
本書では、
お天道様が見ています
酒断ち、お茶断ち(所謂、願掛け)
茶室での作法、思いやり
何のためのお墓参りか
迎え火、送り火
野菜の無人販売(違う国なら成立し難いシステムだと)
こういった事象を例に日本人の心の再認識を説いています。
取り立てて強い宗教教育がない日本で、どのように日本人が
日本人として成り立っているのか?
(これは海外に行くと、よく尋ねられる質問で、
毎度のことながら説明が難しいです・・・)
これについて、本書では、「縦と横」のつながりで説いています。
つまり、見えない大きな力・存在(神仏)として縦があり、
普通の庶民が礼節や名誉を重んじながら
お互いを尊敬し助け合うという横のつながりがある、
それを自然と日本人が認識していること。
これこそが、世界に誇れる日本人の姿だと。
ただ、昨今、縦と横のつながりが時代の移り変わりと共に
薄れているのを憂いでいます。
ではこれから我々日本人はどうすべきか?という各論については
本書を手に取りお考えいただければ・・・
上記の書を紹介しておきながら、私事にておこがましいですが、
私自身が世界各国を旅して(出張含め)感じたこと、それは、
日本人は捨てたモンじゃない、
ただ、アピールや交渉、そういったものが非常に弱い。
如何にして日本人は、特に日本男児が世界から
脚光を浴びるようになるのか?
そんな時代がいつかはやって来るのか?
これも私が当初よりブログで伝えたかったことです。
(今では大幅に逸れていますが。)
ただ、そのような強いアイデンティティを発するのとは裏腹に
忘れてはならないものがある。
それが上述した『思いやりの日本人』だと思います。
この『思いやり』こそが日本人として静かに誇れるものでしょう。
ただ、本当に『静かに』なのです。
そこが、日本人があまり目立たない所以かも知れません。
欧米とやり合って勝つには、経験上、精神面において全体の6割以上に
極論すれば、『傲慢さ』がどうしても必要なのです。
「Win-Win」という関係もありますが、本当に欧米と仕事をされた方なら、
少なからず日本人としての世界における弱さ、
人種差別的な面も含めて味わったことがある筈です。
『時に傲慢、時に謙虚、そして心の鍛錬』
傲慢で有ったとしても、
それが傲慢だと気付き、
謙虚になることが肝要。
そして、神仏に手を合わせる。
この一連の心の繰り返しが日本人として近い将来、
世界で活躍できる『キーワード』だと私は考えます。