繋がれた刑舎でひとり 膝を抱えて 私は
無情に過ぎ去る刻と闘っていました
暗闇のなかで 触れるもの全てを 投げ捨て
粉々に砕け散ったその破片で 自分の心を傷付けていたのです
・・・苦しくて ・・切なくて・・寂しくて・・
顔をあげると
汚れた壁のなかで 怨み続けた あいつが笑い
哀しみと 憎しみに震えながら 拳を固めた私は
白い壁を殴り続けていました
明日さえも見えない 歪んだ道を 真っ直ぐに切り開くほど
勇気も 力もなく 私はただ膝を抱えて
無情に過ぎ去る刻と闘っていました
ただ、ひたすらに 自分で自分を傷付けながら