見上げた空はとても澄んでいて、とてもきれいで、
目眩がした。
1時限目。チュウさんの授業があってるころ。
オレは今屋上に寝転がってる。つまりはサボリだ。
嫌な夢を見て、授業を受ける気分じゃなかったから。
『 天 涯 孤 独 』
『 だ れ も イ ナ イ ん だ よ 』
そう言って笑った自分がいたんだ。
椿がいること、分かってるのに、心がえぐられる感じがした。
「あっちにいけば、オレは独りじゃない、の、かな。」
フェンスをよじ登った。とき。
「何やってんの、・・藤崎!!!!!!!!」
強く腕をひかれて、背中からハデにおっこちた。
「い・・・・ったい!!!何すんだ、安形!!!!」
「何すんだじゃねェよ!!!てか、お前こそ何やってんだ!死ぬつもりか?!」
なんで焦ってんの?お前はオレじゃないでショ?そう言おうとしたけど、できなかった。
抱きしめられてるから。
「おっまえなぁ・・・心配、さすな・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・あんたにカンケーない、よ?」
そう言えば、抱きしめる力が強くなった。
沈黙。
耐えられなくて、オレがソレをやぶった。
「空、ね、空。きれいだよな。あそこ、いってみたかったんだ。」
「でもね、死ぬつもりはないよ。だってさ、だって、ここには・・・」
みんないるもん。
そう言って、笑った。つもりだったけど、
なんで?安形。なんで、悲しそうな顔してんの?
「泣くなよ、藤崎」
見上げた空はとても澄んでいて、とてもきれいで、
目眩がした。
あそこに逝きたいとねがったけれども、
それは必要なかったみたい。
「オレがそばにいるから」