ドウシヨウ
大野さんが部屋を出た後、俺は一人佇んでいた
いきなりの展開に頭がついて行けてない
話すなら今しか無いんじゃ……でも……もし嫌われたら……
ニノ……
頭に浮かぶのは優しい大野さんの笑顔
そうだよね……貴方も勇気を出したんだよね……なのに俺がこんなにウジウジしていちゃいけない
大野さん……貴方の勇気を俺にも分けてください
大野さんに電話をかけた。もう後戻りは出来ない
やがて大野さんがコンビニの袋を下げて帰って来た
「ニノ~、プリン買ってきたから冷蔵庫に入れとくな~」
帰って来るなり大野さんはキッチンに向かった
リビングに戻ってきた大野さんに声をかけた
「大野さん……話しがあるんです……座ってください……」
「ん……なんだ?」
向かいに座り、優しく微笑む大野さんの姿に俺はフゥっと息を吐く
「大野さん…………実は俺……………」
俺の話を黙って聞いていた大野さんは俺が話し終わるとコクリと頷いた
「なんだ、そんな事かよ~」
「え?……大野さん……良いんですか?」
「んふふ、そんな事、今さら俺らには大した事じゃねぇだろ?それになんとなくさ……そうじゃないかなって思ってたんだ……」
気付いたら俺は大野さんの腕の中にいた
「……ニノ……話してくれてありがとな……嬉しかった……」
「大野さんっ……俺っ……貴方が話してくれたからっ……貴方の勇気に背中を押されてっ……」
いつの間にか頬をつたう涙を拭ってくれる大野さんの綺麗な指から優しさが伝わってくる
「やっとほんとの二人になれたな……俺らもう何も壁は無いんじゃねぇの?」
そう……もうお互いに全てをさらけ出した……何も迷う事はない
「ありがとう、大野さん……貴方が勇気を出してくれたから……」
「んふふ……よしっ!プリン食うぞ!ニノが好きなプレミアムだぞ♪」
大野さんはちょっと照れ臭そうに笑いながらキッチンに向かいプリンを持ってきた
「んふふ、いただきま~す♪」
「いただきます♪」
美味しそうにプリンを頬張る大野さんの口元にはいつものようにプリンが付いていて
「ほら~、またプリン付いてますよ~」
「んふふ……なあ、ニノ……ずっと一緒に居ような……」
大野さんの口元を拭き取る俺を優しい瞳が捉える
もちろんだよ……貴方は運命の人……出逢ってから色んな事があったね
でも、それを乗り越えるたびに貴方に惹かれていくんだ
それは貴方も同じ事で……
まるで魂が互いを求め合うように……
きっと何度生まれ変わっても俺たちはまた巡り合う
ずっとずっと……未来永劫……
大好きだよ
END
かずたん、なにしてんだ?
あ、ブログ書いてたんですよ
お~、最終話?俺の事イケメンに書いてくれた?
…………どうでしょう
(* ̄ー ̄)
ふふ、ほらプリン食べますよ~♪
お、そうだった!かずたん、誕生日おめでとう!
ふふ、ありがとうございます(*´∀`)
なんかさ、今年の誕生日はいつもと違うな……ほんとのお前を祝ってやれるって感じだ
ん……ありがとう……
これからが二人の本当の物語
さとたん……この3日間最高に楽しい時間をくれてありがとう
※黄色の文字が見辛い方はブラウザにて御覧ください(*´∀`)