動ける●● | 名古屋市某所 エディターブログ

名古屋市某所 エディターブログ

“ヘンシューとは?”
いつまでたっても日々悶々と自問する、
フリーランス編集/ライターのブログ。

ボチボチとつづっていきます。

動けるデブというのは、よく聞くフレーズだ。


だが動けるホームレ●というのは、耳なじみがない。


目撃したひとも、ほとんどいないと思う。



で、それを、みた。


最近電車通勤が多いオレは、車内で彼と遭遇した。


彼は電車がホームで停車し、ドアが開くやいなや


一目散にダストボックスへ‥。


数秒で獲物を捕獲し、今度は同じ車両の出ていったのと


別のドアから入ってくる。


なんていう斬新なムーヴ!!


電車は動きだし、次のホームへ。


この、同じドアから入ってこないという照れ。


彼らの中には開き直り系が多いなかで、実に好感の持てるひとだ。



気づいたのだが、同じ沿線のホームというものは、ある程度


何番車両の近くにダストボックスが置かれている‥という決まりがあるのだろう。


彼の動きには、なんとも無駄な動きがない。


手の内を知り尽くしたプロレスラー同士の、試合の序盤に繰り広げるリストの取り合いのように


美しい動きだ(わかる?)。



だが、何度も繰り返すうちに、やはり車内の乗客も彼の普通ではない


アクションに気づきはじめた。


「プシュ~~~」。


ドアの開閉とともに、捕獲に向けて走る彼。



すると。

なにを思ったか、珍しくスタートしたのと同じドアへと帰ってくるではないか。



手に持っているのは‥‥‥


手に持っているのは‥‥‥



海外旅行案内が、たくさん載ったチラシ‥‥‥‥。



「それ、必要か?」。乗客の視線が、彼に降り注ぐ。


照れをたたえた表情で

「ハワイ 5泊6日 42,000円~」の

売り文句が踊るチラシを凝視する彼。


必要、、、、だったんだろう‥‥‥。