“プロレスラー”HGがリングインして「フォーッ」と叫んだ瞬間に
いま一番熱のある「ハッスル劇場」がはじまる。
ここで彼の発する「フォー」は、イチ芸人がいうギャグの域をこえ
オーディエンスをひとつにする、キーワードだ。
観客優先のショーにとって、お決まりのわかりやすいポーズは
必要不可欠であり重要だ。
既成概念をぶち壊し続けたプロレスが、いつの間にか壁で覆われまくった際に
「本気でやって誰が一番強いか決めよう!」といって理想郷のUWFを興した前田日明。
Uこそ、いまの総合格闘技人気の根底をつくったことに間違いはなく
「いまのプロレス界を根こそぎブチ壊す」と掲げたハッスルも
Uと同じく既成のものに風穴を開けようとしている。
その姿勢が、支持される理由なのだろうと思う。
カイヤの登場(出演?)で話題を集める「ハッスル・エイド」の大会サブキャッチは
「ハッスル・エイドで地球を救う」。
いみじくも例の放送打ち切り事件後の、最初のビッグマッチとなり
「ハッスル・エイドがDSEを救うか?」といった具合になった。
エイドの成功・失敗次第でプロレス界が大きく変わる予感がする。
そういった意味でも、2006年のプロレス界を左右しかねない一日になりそうだ。
ハッスルを楽しむための基準は、単純明快。
「見たいか、見たくないか」。
芸能人プロレスなんて、批判はいい。
そんなこと百も承知だ。
HGやインリンやカイヤや、身長2mのガイジンや柔道金メダリストのオガワや
さらには三冠王者のコジマが“観客を精一杯楽しませてくれる”。
で、「あなたは見たいか?見たくないか?」
ユーザーには、この2択しか存在しないのだ。