はじめての海外出張
はじめて海外出張を命じられたのは、いまから約30年近く前。
まだヨーロッパダイレクト便はない時代なので、アンカレッジ経由でたっぷり時間かけての出張です。
最初に降り立ったのは、英国ロンドン。まだサッチャー時代で、今のような活気あふれるロンドンという
イメージはなく、なんか空模様のように街全体が重い空気に覆われていたような感じでした。
到着したその日に、ホテルから日本の商社の現地支店に早速電話を入れましたが、まだ日本人スタッフは
出勤前で、日本語のわかる人間がいませんでした。
英語にはそこそこ自信があったのですが、はじめて耳にしたキングスイングリッシュは・・・・・
これが英語か、うそやろ、違う言葉やと思うほど理解できず、以前にもブログに書きましたが
思わず「アイ アンダースタンド ユア イングリッシュ!」と英国人にむかって言ってしまいました。
その後色々ありましたが、英国での仕事はなんとかこなして、次の目的地、ドイツのフランクフルトへ。
ドイツ人の話す英語のほうは、お互い片言なのでかえって理解しやすかっったのを覚えています。
とりあえずフランクフルトでの仕事もこなし、週末はハイデルベルクまで足を伸ばし、さあ帰国となった
日、空港までは順調。
ところが、空港に着くやいなや、出発が遅れるという表示が・・・・・・
なんとロンドンのヒースロー空港が霧で閉鎖されているので、飛び立てませんとのこと。
ヒースロー経由でその日に帰国予定なのに・・・・そのことを片言の英語で苦労して説明するけれど
帰ってくる言葉は「アイ ホウプ ソー」。
その時、まだですかと何回か確認するたび、不安そうに私についてくる初老の日本人男性に気付きました。
私とスタッフとのやり取りを、横で聞いては、納得したように席に戻るのをくりかえしていました。
別にお話をしたわけではありませんが、たぶん一人旅の上、英語がわからないので話をきいているんだなあと
思っていました。
2時間ほど遅れて、一路ロンドン・ヒースローへ。機内でもスチューワーデス(今はCA)に乗り換えの飛行機に
間に合うかと聞きましたが、答えは「アイ アフレイド ソー」。だめなのかい!
ヒースローに到着すると、乗り継ぎカウンターは長蛇の列。こりゃだめだとウロウロしているとごつい体格の
BA(英国航空)の男性スタッフがついてこいとのこと。すると先ほどの初老の紳士もちゃっかりついて
来られました。
案内されたのはJALカウンター。どうやら2時間後ぐらいに飛び立つJAL便に空きがあるので乗れそう。
正確を期すためにゲートNO.とか便の確認を再度聞こうとすると、突然初老の男性が、大丈夫ですよ
こう言ってましたよと説明。そのあとカウンターの英国人スタッフとベラベラとしゃべっているではないですか!
おいおい、最初からわかっているんだったら代わりにしゃべってくれよ。
その後、その紳士とお会いすることはなかったのですが、しゃべれるけど前へ出るタイプではなかっのか、
よくわかりませんが、とにかく最初の出張で、このトラブルはいい経験になり、正直怖いものなしというか
土壇場になればなんとかなるという思いを強くしたのは確かです。
