夫の実家近くにちょうど良い仮住まいをみつけ
新生活が始まってすぐの頃だった…
2019年5月末
私たちが新生活を始めて間もない頃
入院中だった義母が急に施設へ入所することになった
糖尿病からくる認知症が始まっていて
義父の手には負えなくなったからだ
(せっかく近所に引っ越してきたのに…)
と、寂しかったけれど
施設は近い場所にあるので毎日のように会いに行った
施設の職員さんから
「娘さんみたいなお嫁さん」って呼ばれて嬉しかった
当時(2021年3月)の記事では表向きこう書いているけれど…
母を施設に入れたのは
とんでもジイサンが勝手に決めたことだった
せっかく近くに住み始めたのに
夫にも私にも 一緒に住んでいる弟にも
何の相談もなしに突然病院側と話して勝手に…
娘を連れて豪邸を出て行くとき近所の人たちに
自分が良く思われるように
「バアサンが具合わるうなったけぇ
あっちへ戻ってワシが看てやることにしました。」
これ、大嘘
母が糖尿病からくる認知症になっていたのは事実だけど
まだ施設でお世話になるような段階ではなく
元気で明るくしゃべりまくるし
自分のことは何でもできる
食事のコントロールが難しいけど
デイサービスやヘルパーさんを利用すれば
充分在宅で生活できるレベルだったのだ
私が(事故の後遺症で)役に立てないからかな…と
当初は落ち込んだりもした
けど 様子をみていても
施設にいるのが申し訳ないくらい元気で
他にもたくさん入所を待っている深刻な家庭があるのに
なんでっていう感じだった
夫「また大嘘をつきやがって
自分がめんどくそうなっただけじゃがの!!」
また夫を怒らせる とんでもジイサン
障害者就労施設に通う弟は
毎日帰りに施設へ寄って
2時間くらいボ~ッと母の傍に座る
施設の職員さんたちから良く思われたい父も
一応毎日顔を出す
私も行けるときは毎日
行けないときでも一日置きには会いに行った
いろんな話をいっぱいして
さらに仲良くなれた義母と娘
「私がここから出てジイサンを入れるけぇ
リフォームして一緒に暮らしてくれんかのう。」
「そうじゃね、そしたら義娘も私と仲良くしてくれるかねぇ」
「ほうよ、あの子はジイチャンから引き離さにゃあいけんのんよ。
私があんたとあの子を仲良うさせちゃるけぇな」
実家の2階は4DK
1階は元々全部が店舗で2階が居住スペース
ランチが人気のお店だったそうだ
途中 母が少し体調を崩してから一旦店を閉め
再開するときに1階に台所・浴室・洗面所を作り
店舗部分を小さくしたのだとか…
だから水回りは1階にも2階にもあるのだ
2階のは壊れたまま放置してあるけど
直せば使えるワケで…
夫とも話して
玄関を分けて二世帯住宅にしたらイイね
ってことになった
夫は仕事が忙しいので週末一緒に会いに行く
「お父さんがおる間は帰ってきてはくれんのか?」
「あったりまえじゃぁ!
ジジイがくたばるまで帰るか!!」
「ほうよのう…あんたにゃあホンマに酷いことばっかりしてきたけぇのう」
「1階と2階で別に住めば顔を合わさんでもすむよ。」
「ジジイがきれいなとこに住むための金なんか出せるか!!」
毎回こういう会話になる
そしていつも
とんでもジイサンが施設に入るかくたばったときに
リフォームして母と一緒に暮らそう
という結論になるのだった
施設に居るから認知症が進まないようにと
体調や天候悪くて行けない日は長電話に付き合った
ますます深まる 義母と娘の絆
そんなある日
いつものように会いに行きおしゃべりをしていたら
「明日から当面の間、面会禁止です。」
施設職員さんから突然言い渡された
コロナ禍のはじまりだった・・・
つ づ く