野辺地駅前にある老舗の駅前食堂です。


お店の入口の右側のトンネルのような場所の奥が駐車場です。
 
 

名物のほたて料理、刺身。


ご飯もの、ラーメン

 
そば、うどんなどの麺類


定食

 
一品料理など、豊富なメニューを味わうことができる、昭和の雰囲気がそのまま懐かしい食堂で鉄道マンからも愛される食堂です。
また、予約制(2名以上)で野辺地の郷土料理「茶粥」の定食を提供しています。


今回は2階の座敷で茶粥定食をいただきました。500円追加で、けいらん(郷土料理)を追加できますが、今回は通常の定食にしました。


郷土料理7品で構築されたお膳。
茶粥の茶は所謂「茶」ではなく、カワラケツメイという、江戸時代に北前船で関西から野辺地に伝わった「薬草茶」です。野辺地は南部藩の藩港として栄えた交通の要衝でした。
そのカワラケツメイは、裕福な商人の家庭で朝食に「茶粥」として食べられるようになったそうです。「茶粥をすする音が千曳(東北町千曳)まで響いた」という話も伝えられているそうです。いったんは食文化として衰退しましたが、松浦食堂さんで、復刻し15年ほどまえから茶粥定食として他の郷土料理と一緒に提供を始められたそうです。現在、野辺地町ではこの「茶粥」や「カワラケツメイ茶」を使った様々な商品を開発し、地域活性化の取組をすすめています。

食前酒

たまご酒
自家製のたまご酒。体があたたまる懐かしい味です。

茶粥

茶粥は土鍋で熱々の出来たてで提供されました。


鍋の蓋を開けると、カワラケツメイ独特の香ばしい香りが広がります。


ふと、神戸のCa sentoでいただいた「オジャ」を思い出しました。専用の鍋「オジャ」を使った雑炊のようなスペインの伝統的な米料理。日本の「おじや」の語源とのことです。米は青森県産つがるロマン。


茶粥はメニューにあるように、ごま塩を添えていただきました。

みそかやき

津軽では「貝焼き味噌」といいますが、上北、下北地域では、「味噌貝焼き」という、大きな帆立の貝殻で出汁に味噌で味付け、そこに溶き卵をかけて焼く郷土料理。ご飯に良く合います。秋田の郷土料理「かやき」も「貝焼き」が語源かもしれません。津軽では煮干しダシですが、こちらは鰹出し。大好きな料理です。

刺身
 
陸奥湾産帆立(貝柱、ヒモ)、青森県産長芋、食用菊
帆立の器に、貝柱、ヒモ、菊、大葉、長芋が美しく盛りつけられ、ヒモの上には帆立の稚貝に盛りつけられた山葵。活の帆立の旨みはたまりません。

にえっこ(煮和え)


鱈の子和えにも煮た昔からの家庭料理。上品な味付けと野菜の旨み。日本酒にも合いそうです。

磯辺揚げ

うなぎの蒲焼きをイメージした精進料理の一品。味わい深い豆腐、ごぼう、海苔を使った料理です。ヘルシーで味わい深い一品。地元産食材をふんだんに使っています。

寄せ豆腐

旨みがある豆腐に柔らかな味付けの銀あん。もみ海苔と椎茸がアクセントになっています。

酢の物
 
美しい黄色い食用菊とキャベツの酢の物。菊の酢の物は子供の頃から大好きですが、野菜と合わせるのもありだと気づきました。
伝統の茶粥と地元食材をふんだんに使った郷土料理はヘルシーでボリュームは満点です。

漬け物

野辺地町特産の「葉付きこかぶ」などの自家製の漬け物。塩加減も素晴らしいです。

カワラケツメイ茶
 
食後のお茶はやはりカワラケツメイ茶。香ばしく飲みやすいお茶です。
丁寧に説明していただいた女将さん。いろいろなメニューを食べに訪れようと思います。

現在よりも賑やかだったと思われる江戸時代の野辺地に思いを馳せ、松浦食堂を後にしました。

 
松浦食堂
上北郡野辺地町字上小中野39-7
11:00~19:30
日曜定休

(参考)
ほたてラーメンの記事
ジャミンさんの記事