【書評】シンクロちゃん――一瞬で人生を変える「10秒スイッチ」の法則
佐藤由美子著
この本は、誰でもシンクロニシティを起こせる方法を紹介しています。
シンクロニシティとは何?
例えば、混雑した電車で座りたいと思っていたら、運良く目の前の人が、すぐに降りてくれた。
電子ピアノがほしいけど、予算は5万円しかない、、と思っていたら、友人が「引っ越しで電子ピアノを処分したい」とSNSで書いてた。
などなど、偶然の一致が起こることをシンクロニシティといいます。
省略してシンクロと呼びます。
著者の佐藤由美子さん、通称サトユミさんは、作家のひすいこたろうさんから「なんでサトユミさんはそんなにシンクロが起こるの?」と尋ねられて、この本の執筆に至ったそうです。それもシンクロですね。
●シンクロといえばバシャール
なので、ちょっとバシャールの話をします。
松橋は30年前にバシャールの講演会に参加して、昨年、ロスでのバシャールツアーに参加し、その直後にバシャールセミナーを自主開催しました。セミナーのために、バシャールの書籍で読み直して研究もしました。
バシャールが存在する波動の高い世界では、望んだものはすぐにシンクロが起きて、すべて達成してしまう世界。
でもそれは、ボーリングをしたら、どうやって投げてもストライクしか出ないので、必ず300点取れちゃうゲームをしているようなもの。
せっかくの遊園地に行っても、刺激のない乗り物にしか乗らないようなもの。
まったくもって、高次元の世界には、苦労もなければ、やりがいもないわけです。
バシャールいわく、宇宙にある無数の星の中でも、地球は特に人気の星らしいです。
なぜなら、次元が低い世界だから、思考を現実化をさせるには難易度の高く、さまざまな体験をたくさんできるからだそうです。
つまり、今地球で生きている私たちは、思ったとおりにスムーズに進まないことを体験しに来ている、勇敢なチャレンジャーということです。
バシャールいわく、「この世界のしくみは、自分のビリーフがすべての現実を創っている」。
ということは、「思ったことはうまくいかない」「自分は価値がない」などのビリーフを持っているから、それに見合った「理想的ではない現象」をシンクロして作り出しているということになります。
この本では、シンクロを起こすために必要なことを紹介しているので、スピリチュアル本かと思いきや、、内容的には心理療法がベースになっていました。
心理学の専門家とは違う切り口で、とても読みやすいですが、本質を捉えていて、しかも簡単に取り組めることが多いので、ぜひ試してみるといいです。
<ここから本の引用>
●レッスン1 シンクロが起きない理由
シンクロを起こすには自分が何を望んでいるのかを明確にすることです。
でも、自分がどうなりたいのかわからないという人が増えています。
それは、「〜しないといけない」「〇〇すべき」という世間の常識や他人の基準に縛られているからです。
それが、シンクロを起きにくくなる理由です。
↓
先日の松橋の講座に参加された方もそうでした。
5年前にNLPのDVDを購入されたり、あちらこちらの体験的なNLP講座も受けたりしているけども、「自分に自信が持てないし、失敗したことを引津ってしまう。色々考えすぎて不安になってしまう」などなどのお悩みで参加されました。
その彼の目標といえば、「仕事のスキルを上げたい」ということでしたが、よく聞くと到達点は不明確でしたし、他人に認められるための目標でした。だから、他人基準です。
彼に限らず、望みが不明確で他人基準だと、シンクロが起こりにくいのですね。
●レッスン7 本当はどうしたいの? 子育て編
クライアントの恵子さんの実話。
小3の女の子が、学校で変わっている子と思われているのが嫌でたまらない。
普通になってほしいと教育していました。
実は恵子さん自身、子供の頃に変わっているといじめられて「自分はなぜ変わっているのか」と悩み続けたまま大人になったそう。
サトユミ先生の指導で、
子供の頃の自分に声をかけました。
「学校に行きたくなかったら行かなくていいよ」「友達の中に無理に入っていかななくていいよ」
と無理をしていた自分を受け入れました。
しばらくすると、娘に対しても、「勉強ができなくてOK」「この子らしくいてくれたらOK」
と素直に思えるようになったのです。
すると娘が激変!
自主的に勉強するようになり、成績が上がっていきました!
↓
松橋も「子供が勉強をしてくれない」という悩みを相談されることは多いです。
相談するのは母親ばかりです。父親から相談されたことはありません。
こういう場合、「勉強しなきゃいけない」というビリーフはどこから来たのか?
をカウンセリングしたりします。
この本で紹介している通り、「勉強しないのでイライラする」というのは、母親のコンプレックスの投影なんです。
自分の子供時代に封印していたことが、子供を通して蘇ってくるから腹が立つわけです。
この本で紹介しているやりとりは、インナーチャイルドセラピーを簡略化したものです。
もし子供にイラつく事が多いようでしたら、あなた自身が、「子供の頃の自分」と向き合って、インナーチャイルドを癒やす必要があります。
●レッスン10 一人で頑張ろうとしているときには?
最強の味方とは?
↓
最終レッスンの内容紹介をしたいところですが、これはさすがにネタバレになるのでやめときます。
筑波大学教授の宗方先生が講師を開発して「SAT心理療法」を受講したときに、親を癒やしてさらに〇〇を癒やすワークを学びました。
その心理療法を応用したような、壮大な内容でした。
これは効果絶大だと思います。
<総評>
松橋は現在、心理学をメインに変容や成長をサポートしています。
でも実は、心理学にスピリチュアルを統合したものをやっています。スピリチュアルを前面には出していないですけどね。
サトユミさんは、私のやりたいことをすでに、スピリチュアル方面からやっていて、向かうところは同じ。ですから同士ですね。
結果を出している方は、やはりさまざまな心理技術を消化して、使いこなしているなあとも思いました。
落語会で、スティーブが紹介してくれてのご縁ですから、これもシンクロです。
この本を読んでいて、自分もいろんなシンクロがあって、今の自分だなあと感慨深く思いました。
人生がうまくいかない、自分を好きになれない、自己否定している、という方は、必読の一冊です。