「初対面の人と何を話していいのかわからない」

「会話をどうやって盛り上げたらいいのか」

「いつも自分がどう見られているのか気になる」


これらの悩みが起こる原因は、自分に「意識の矢印」を向けているためです。

人は、自分のことにしか興味がありません。

さほど、あなたが思っているほど、他人はあなたに興味がありません。


例えば、あなたが最近会った友人の服装を覚えていますか?

ほとんどの人が「覚えていない」と言うでしょう。


また、集合写真で真っ先に探すのは誰でしょうか?

やはり、自分ですよね。

このように、人は自分が思っているより、さほど他人に興味がないようです。


コミュニケーションをとる時、自分に「意識の矢印」を向ける。

すると、他人からどう見られているのか、他人からの評価ばかりを気にしてしまうのです。

結果、コミュニケーションに苦手意識を持ち、ぎこちないコミュニケーションになってしまいます。


●私自身も「意識の矢印」を自分に向けていたことがあります・・・


私自身、セミナー講師という仕事させていただいますが、滑舌があまりよくないと自覚しています(汗)。

そのため、セミナーの当日、口の周りの筋肉を動かして準備をしていきます。


ですが、しっかり準備をしていても、「かむ」ことがあります。

以前の私は「またかんでしまった・・・」と思っていました。


そんな時、セミナー終了後、受講生から言われたことに非常に驚きました。

「阿部さんは滑舌が良いから、とても聞き取りやすかったです!」



私が思っていたことと、まったく逆の印象で捉えられていたのです。

たまたま、その受講生が「滑舌が良くて、聞き取りやすい」と感じたのかもしれません。


ただ、私が「かんだこと」を10年後、覚えている人はいるでしょうか?

おそらく、いないでしょう。

極端な例かもしれませんが、「10年後」ではなく「1年後」または「1週間後」でも覚えている人はいないでしょう。




あなた思っているほど、人は他人にさほど興味がないようです。


●では、どうすればいいのでしょうか?


「意識の矢印」を話し手に向けることです。


「話し手は何を伝えたいのだろう」

「どんな気持ちでいるのか」

「どんな感情を抱いているのだろう」


「意識の矢印」を話し手に向けることで、他人とのコミュニケーションがラクになります。

自分がどう思われているのか気になったら、「意識の矢印」が自分に向いている証拠です。

「意識の矢印」を話し手に向けましょう。


みなさまが、

「聴く力」で笑い声と笑顔あふれる人生になりますように。

心をこめて。


一般社団法人日本聴き方協会 阿部友洋





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