人に慕われる人、好かれる人というのは、
他人に対して「ありがとう」という感謝の言葉を
よく贈っています。

 
むたみやたらに「ありがとうございます」を繰り返す
選挙カーや量販店などのアナウンスは
聞いていても何も感じるものはありませんが、

 
自分にだけ向けられた「ありがとう」の言葉って
嬉しいものですよね。

 


優れたリーダーは、
 「ありがとう」をよく部下に贈ります。

 

部下との関係がうまくいかない、
下の人間が全然ヤル気を出してくれない、

 
そんな相談を経営者や管理職の方から受けることがあります。



 
そういう人たちに、
部下の人たちとの普段のコミュニケーションの仕方を聞いてみると
感謝の言葉をかけることが圧倒的に少ないんですね。
 


常に、
 「できて当然」「やって当然」
というスタンスなのです。

 

それどころか、
リーダーになれる人というのは
能力が高くて頭のいい人が多いですから、

「なんでこんなこともできないんだ!」と、

部下の働きにいつも不満だらけ、
という方が多いんです。

 

それでは、下の人たちのモチベーションは上がりません。
本当はもっと能力のある人でも、
そういう上司の前では萎縮してしまい、
実力が出せない、ということもあります。

 


人間は「できているところ」より「欠けているところ」
を探すのが得意な生き物。

 

欠けているところに目を向けるのではなく、
できているところ、やってくれているところに目を向けて
感謝の言葉を贈るようにしてみませんか?


 

職場の人間関係だけでなく、
家庭やプライベートにおいても同じです。



奥さん、旦那さん、子ども、両親に
「ありがとう」の言葉を贈っていますか?
 


「やって当然」「できて当然」と思って接していないでしょうか?


 

もうすぐクリスマス。



ご家族にクリスマスプレゼントを用意されている方も多いと思いますが、
今年は「ありがとう」の言葉も添えてみませんか?



管理職や経営者など、リーダー的立場にいる方は
部下のできないところではなく
「やってくれているところ」「がんばってくれているところ」「いいところ」
に焦点を当てて
今一度、部下たちのことを見てみませんか?



そして、
「ありがとう」の言葉をぜひ
贈ってあげてほしいと思います。


 


心から「ありがとう」を言えた数だけ
人生は豊かになる、
 

そんな気がします。