iPS細胞の作製で、京大の山中伸弥教授が、

ノーベル賞を受賞されましたね。


その山中教授が、

ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」で、

会場の高校生たちへ向けてこんなメッセージを送られたそうです。


「失敗すればするほど幸運は来る。

 若い間にいっぱい失敗して、挫折してください」


山中教授のこの言葉に対して、

ネット上では批判的な声も見られました。


「才能に恵まれた人に言われてもねえ」

「心が強い人だけが成功できる」

「学生のうちだけだろ、これは 

 社会人になったら失敗=ドロップアウト」


このように、できない理由を探したらキリが無いですね。


チャレンジすると失敗も経験するでしょう。

その失敗により、心が折れることもあるかもしれません。


でも、そのやり方だとうまく行かなかっただけ。

また別のやり方でどんどんチャレンジしていけばいいのです。


「心が強い人だけが成功できる」

 というのは、間違いです。


「心の強さ」ではなく「想いの強さ」が

 成功を生み出すのです。



◆心が折れそう

心が折れそうになったときといえば、

・42才、営業マン時代、長年役職者だったのが、1ヶ月売上を落としたら、ヒラ社員に落とされたとき。

これは今思えば、ほとんど鬱になるくらいショックでした。


・43才でリストラを宣告をされたとき、

 「君はいらない」といわれるのはつらいものです。


・独立したものの、厳しくて、44才でしょうがなく、引越のバイトをしていたとき

 20代の社員からアゴで使われるのは、精神的に痛いです。


とまあ、独立してからも

バイトをしながら、セミナーを開催していました。

ほんの一人の参加者しかいない時も、

ここから自分の伝えたいことが広がるかもしれないと思い、

セミナーをやり続けていたとき、

舞い降りてきた、書籍出版の話。


そこから念願の

「コミュニケーション講師として食べていく」

という夢のメドがようやくついて、

著書も、6冊目の発売が目前になりました。


40代半ばまで、

そんな失敗と挫折だらけの私ですから、

山中教授の言葉は、とても身に沁みます。


アメリカの思想家で著者である

ジョセフ・マーフィーはこう述べています。


『失敗は何事かをなしとげる過程で起こることであり、

 それは最終結論ではありません。

 だから失敗を恐れてはなりません』


夢はいくつになっても叶えられるものだと思っていますが、

若い人たちには、特に失敗を恐れず

進んで行ってほしいと思います。


42才で平社員に降格。

43才でリストラ

44才で引越しのバイト


そんな年令でも、なんとかなるわけです。

前向きさだけは、忘れないでいてほしいと思います。