私はかつて、電話営業をしていたことがあります。
同じマニュアルを使ってトークしていても、
成績のいい人と悪い人、
はっきりと明暗が分かれます。
その違いはどこにあるのでしょう?
ポイントは、
『あいづち言葉のバリエーションの多さ』です。
「はい、そうですか」
電話営業の会社に研修に行くこともありますが、
観察していると、これしか使っていない人が多いようです。
あいづちのバリエーションが乏しいアポインターは
必ずと言っていいほど、成績が悪かったです。
自分が使いやすいあいづちばかり使っていては、
波長の合う人にしか伝わりません。
また、相手に「本当に私の話を聞いているの?」
という不信感を抱かせる原因になります。
できるアポインターは、
あいづちが豊富です。
「はい」や「そうですか」
だけではなく、
いろんなあいづちで応えます。
普段の会話でも、
自分はあいづちのバリエーションが少ない、
という方は、いろんなあいづちを打つように
工夫してみましょう。
バリエーションを増やすヒントとしては、
「ハ行」で受けるのがいいでしょう。
「はあ~」「ひぇ~」「ふ~ん」「へぇ~」「ほぉ~」
ハ行で受けると、感嘆して息が漏れる感じになります。
あいづちとしてはとても緩やかで、感情を伝えやすくなります。
誰でも、自分の話を驚いて聞いてくれると、
テンションが上がり、もっと話したくなるものです。
「うん」もあいづちのひとつですが、
目上の方やお客様には
あまり使わない方がいいでしょう。
「はい」の代わりに、
たまに「ええ」を使うようにしてもいいでしょう。
コミュニケーションが上手い人は、
あいづちのバリエーションが豊富です。
周りにいるコミュニケーション上手さんを観察して、
他にどんなあいづちがあるか、調べてみるのもいいですね。
あいづちは無意識にやっていることですから、
これを意識するようになるだけで、
相手の反応はかなり違ったものになってきますよ。