今回は、
ペーシングの中でよく使われる
「ミラーリング」というテクニックについて
お話しします。




ミラーリングは、姿勢や、身振り手振りを
相手に合わせて動かすことを言います。


ちょうど鏡に映ったように、
自然と合っている状態のことを言います。


相手と自分の姿勢や身体の動きが似ていると、
心が通じ合い、
自然と話がスムーズに流れるようになります。





たとえば、
相手が足を組んだら、自分も組む。


相手がお茶を飲んだら、
自分もお茶を飲む。


このような動作が
ミラーリングです。



 


ただ、ミラーリングを使ってペーシングをする際は
注意しなければならないことがあります。


あまりに同じ動きだと、
かえって不自然になる、ということです。




私は、ミラーリングを覚えたてのとき、
営業で使ってみたのですが、
あまりに同じように動き過ぎて、
不信がられたことがあります。




当初、私が下手すぎたのもありますが、
「馬鹿にしてるのか!?」
と言われたこともあります。(泣)




不自然にならないようにするには
次のようにするといいでしょう。


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①相手より動作を小さくする


②時間をずらす


③部位を変える


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①相手より動作を小さくする


相手が両手を広げて
「すごいびっくりしたんですよ」
という動作をしたとしたら、


それを
指で小さく表現します。




サイズや動作を相手より小さくすることで
真似されたような気がしなくなります。



 



②時間をずらす


相手が動作を示した一拍後ぐらいに
同じ動作をします。


相手が、
「これぐらいの宝石をもらって…」
と、ジェスチャーをしたら、


まったく同じタイミングでするのではなく、
少し遅らせるのです。




時間を遅らせることによって、
確認の意味も生まれるので
相手は「話をちゃんと聞いてもらっているな」
と感じます。


 




③部位を変える




相手が腕を組んだら
こちらは軽く指を組む、
といった感じです。


左手を上げたら、
右手を上げる、


など、使っている身体の箇所を
変えてみることでも
ミラーリングの効果はじゅうぶん得られます。




 



ミラーリングは、
難しいように思えるかもしれませんが、
実は私たちは普段から無意識にやっています。



相手とほぼ同じタイミングで
飲み物・食べ物に手を出してしまった、
という経験は少なからずあるでしょう。



 


相手と仲良くなりたい、
親密になりたい、
と思っていると
自然にできていることも、
あるものです。



 


ペーシングにおいて、
一番大切なのは
「相手の心に寄り添う気持ち」です。




そこを忘れずに持っておくと、
最初は不自然でも、
そのうち自然に、コミュニケーションの技術が
活かされるときが、
きっとやってきます。





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