目標に向けてがんばっているのに
なかなかうまく行かないとき、


目標に向かって進んでいるのに
全然幸せや充実感を感じられないとき、



そんなときは、
ちょっと立ち止まって
考えてみてほしいことがあります。



「なんのために、
その目標に向けてがんばっているのだろうか?」



たとえば、次のような目標を立てていたとします。


「ダイエットして体重を50キログラムにする」


この目標は、いったい何のために立てたのでしょうか?




痩せてあの洋服をキレイに着こなしたい、
彼氏に「キレイになったね」と言われたい、
自信を持って街中を歩けるようになりたい、



このような「目的」があったのではないでしょうか?

 


多くの人は、
「目標」と「目的」を混同しがちです。


目的とは、
あなたがやるべきことであり、得たい状態です。
目標は、目的を達成させるための手段です。


あなたの本当に大切にすべきことは
むしろ「目的」のほうに
あるはずなのです。



目標に向けて進むうちに、
本来の目的を見失い、


幸せな状態を手に入れるどころか
どんどん不幸になっていく…。



目標は達成できても、
目的は達成できず、
悲しい思いを味わうことになった…。



「…こんなはずじゃなかったのに!」



こんな思いをする方は、実はとても多いのです。

 

上のダイエットの例だと、

彼氏に「キレイだね」と言われて、
関係をより深いものにするつもりだったのに、


一緒に食事していても
ろくに物も食べず、会話を楽しめずフラれてしまった…、

という事態になってしまうかもしれません。



 


「家族を幸せにするために、仕事がんばるぞ!」


そうした思いから残業を繰り返し、
休日も休まず出勤。


すると、
妻に「もっと一緒の時間を取ってよ!」と文句を言われてしまう。


頭にきて、
「お前たちのためにがんばってるんじゃないか!」と反論し、
家族の溝は深まるばかり…。



こんなとき、目的をしっかり思い出すことができれば


「家族の時間が最近全然持てていないから、
今週はなるべく早く帰るようにするか」


という行動がとれるわけです。



また、

「今は淋しい思いをさしているけど、
この仕事がうまくいけば、昇進のチャンスなんだ。
そうすれば、お前たちと月に一回は贅沢な旅行もできるから」

と、ひとこと言うことができれば
家族の協力も得れたかもしれません。



 

本末転倒な結果にならないように、
目標を立てるときは、
「目的」しっかりと明確にし、
見失わないようにしましょう。



また、目標に行き詰ったときや、
目標を達成しつつあるのに
「幸せじゃない」と感じたら、
目的の確認です。



本当に大切なのは、「目的」のほうです。
目標は、目的を得るための手段なのですから。



<目標と目的の違い>

目的…あなたがやるべきこと・なりたい状態
目標…目的を達成させるための手段