私はビジネス書や自己啓発書をよく読みますが
「いまいちつまらないなあ…」
「印象に残らないなあ…」
と思う本に共通しているのは、
理屈や理論ばかりが述べられていて、
著者の実体験があまり書かれていない本です。


良い本だったなあ、と思えるのは、
著者の体験談が豊富で、
本人ならではの気づきが
しっかり書かれています。


また、営業でも、
会社で用意された資料を読んで
それを語られるだけのプレゼンは
お客さん側からしたら、
「つまらない」
「良いのは分かるけどいまいちその気にならない」
のです。


情報だけの話は、心に入ってこないんですね。


何気ない雑談でも、一緒。
ウンチクなどの情報を伝達するより、
自分の体験や感情が表れている雑談をするほうが
多くの人の心に残る話ができます。



例えば、天気の話題って、
日常会話でよく出ますよね。


「今日は寒いですね!」と言ったとき


「そうですね。
でも例年よりは2度ほど暖かいようですよ。
明日からはまた寒さが和らいで、お正月あたりから
また全国的に寒くなるようですね。
インフルエンザも流行るようですし、寒さ対策は
しっかりしなくちゃいけませんね」


と返されるのと、


「そうですね。
私は寒いのが本当に苦手で…。この寒さは堪えますね~。
でもね、ずっと暖かい土地で育ってきたせいでしょうか。
寒いとちょっとワクワクするんですよね。
雪なんて見慣れてないから、恥ずかしいことに
雪が積もると子どもに戻ってはしゃぎます」


と返されるのでは

どちらのほうがより相手に好感を抱くでしょうか。

恐らくは多分、後者の方に、
より好感を抱くでしょう。


多くの人は、情報の伝達だけの会話より
感情や心が通い合う、人間味あふれる話をしたい、聞きたいと
思っているはずです。


営業活動の際、
雑談の際、
また文章を書くときでも

体験談や自分の感情などを入れるようにすると
多くの人と心を通い合わせることができるかもしれません。