あなたには、今、何かに対する執着心というのはありますか?


「彼とは絶対に別れたくない…」

「この仕事だけは誰にも譲りたくない…」

「今の生活を失いたくない…」


生きていると、失いたくないものはいろいろ出てきますよね。

ですが、執着心にとらわれている状態というのは、
とても苦しいものです。

執着心や強すぎるこだわりは、
逆に望まない結果を引き寄せてしまったり、
心に悪影響を及ぼしたりすることがあります。

自分の心が何かにこだわり過ぎているな、と感じたり、
何かを失う恐怖が強い。

そのせいで自分らしさが失われている、と思うなら
それはあなたにとって本当に必要なものではなく、
「手放す」必要があるものなのかもしれません。


■「手放す」ことで失うもの


そもそも、執着心というものはなぜ芽生えてくるのでしょう?


人間の本能には、「変化に対する恐れ」があります。

その変化に対する恐れが、
現状を失いたくない、という執着を生み出します。

カウンセリングやコーチングの際、
執着心や強いこだわりが、
その人の人生にマイナスの影響を及ぼしていると感じられたとき、
こんな質問をすることがあります。

「それが無いとどうなりますか?」

これは、自分が執着している「それ」が、
本当に自分にとって必要なのかを考えてもらうためです。


それを失うことで、自分にどんなデメリットがあるのか?

改めて見つめなおしていただくと、
「意外とたいしたことないなあ」ということに気づくことがあります。



■「手放す」ことで得られるもの

では、「手放す」ことで得られるメリットとは何なのでしょう?


「手放す」というのは、
心の中に陣取っていたネガティブな感情を解放することになります

手放せた分だけ、心にスペースが生まれます。

そのスペースには、悪いものを入れることも出来ますが、
良いものを入れることもできます。

だから、何かを手放した後には、
「素敵な良いもの」を新たに取り入れていくチャンスでもあるのです。



■人間は本来、無一物

仏教の教えの中に、私の好きな言葉があります。
「本来無一物」という言葉です。

「あなたは本来、裸一貫で何も持たずに生まれてきたでしょう」
という意味です。

それが生きていくにつれて、いろんなものを持つようになり、
それとともに、心は豊かになるどころか、
逆に縛られていくことになります。

何かを失うからといって
あなた自身までが失われることはありません。

もともとは何も持たずに生まれてきたのです。
そう考えると、何を恐れることがあるでしょう。

何も持たない状態というのは、
逆に言えば、

何でも持てる可能性がある、

ということです。

何を手放して、何を持つかは、自分の選択次第です。

心を豊かにしていける選択をしたいですね。


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