上戸彩主演のドラマ李香蘭を見ました。感動しました。
李香蘭とは山口淑子さんのこと。日本人として生まれながら、中国で育ち、中国名の李香蘭として女優・歌手としてトップスターになります。日本で公演したときには劇場の周りに、会場に入れない人達が7周囲んだくらい。
終戦後、日本に協力したということであわや銃殺刑の恐怖も体験。
日本に戻ってからは映画女優、『3時のあなた』のキャスター、国会議員にもなり、銃殺から助けてくれたロシア女性と戦後50年ほどでやっと再会。その女性は兄を日本のナチと言われた731部隊に殺されていて、それに対して泣きながら謝る、というラストまで目が離せませんでした。
今は87歳ですがお元気のようです。若かりし頃の写真を見ると、日本人離れしたすばらしい美貌です。写真がなかなか見つかりませんでしたが⇒写真
今までもスペシャルドラマや劇団四季のミュージカルなどさまざまな形で取り上げられるのも納得の波乱万丈の人生。名前は知ってたけどしっかり見たのは初めてでした。
李香蘭のアイデンティティーが試されるのが、死刑の恐怖におびえていたとき。中国人として生きるのなら、刑も執行しない、家も経済的な援助も一生困らないようにしよう、という目先の誘惑に惑わされずに軸がしっかりとしていたということが助かった一因でもあるようです。
そして彼女が多くの人に助けられたのは、美貌や才能だけでなく、誠実さや人に対する愛だと感じました。

■愛あるマネージメント
昨日セミナーで、マネージメントについてこんな質問がありました。
「部下をうまく動かせない。よくほめるようにしているんですが・・・」
このブログをお読みの方ならご存知ですよね。コミュニケーションの基本を。

『何を話すかではなく、どう話すかが大事!』

彼に聞きました。
「その部下のことをどう思っていますか?」
「役に立たないなぁーですかね。」

言葉でほめていても、
「もっとちゃんとやれよ!役立たず」
というメッセージが伝わっているかもしれません。
それはつまり、上司としての自分の利益が損なわれる恐怖から発しているコミュニケーションです。
部下に対しての誠実さや愛があった上でいうのであれば、多少いい過ぎたとしてもきちんと伝わります。
自分の恐怖ではなく、相手への愛から伝えるのかが大事です。

■今日の質問
あなたが伝えるメッセージは愛から来ていますか?
自分の恐れから来ていませんか?