一学期、息子の塾を検討していた時、通える範囲で知りうる限りの塾に資料請求をして調べました。その中で印象深かったのが、生徒の手書きの合格体験談が、ずらーっと寄せ書きのように並んでいるチラシで、やたらと「志望大学を早く決めたほうがよい」ということが合言葉のように並んでいたんですね。

 

この塾は勉強を教えるというより受験コンサルタントのような感じが強かったようにも思いますが、そういう塾の方針なんだと思います。 

 

でも早く決めろと言われても、やりたいことや学部が決まっていないことは決められないわけで、私もその当時は今から考えると呆れるほど今の大学受験について無知だったので疑問に思い、学校の担任の先生に三者懇談の時に、「志望校なんですが早く決めたほうがいいんでしょうか?」と質問したんです。 

 

すると先生のご回答は「そういう考えもあるけれど、あまり早く決めてしまうと融通がきかなくなるリスクもある」というものでした。聞いたときはすぐにはその意味がわかりませんでした。 と言うのも、高校受験はとにかく均等な配点の5教科の合計でいい点が取れればよかったわけです。科目も、配点も考える必要がなかった。とにかく、ひたすら点数を上げていけばいいというような。

 

ところが、大学受験では、科目や配点は様々で、苦手な科目だったら思い切って捨ててしまうこともできるわけです。5教科7科目が必要な国公立が無理と思えば、科目数の少ない私立大学を目指せばいいのですが、そうすると同じような考えの人はたくさんいて、今度は逆に少ない科目で突出してできなければならないという、別の難しさが出てきます。だから国公立は科目数が多くて大変!と言うけれど、得意も不得意もなくある程度まんべんなくできる子なら、国公立のほうが有利だったりもします。 

 

先生がおっしゃったのは、確かに志望を科目数が少ない大学に早く決めて必要な科目に絞って勉強すれば無駄なく効率よく合格を目指せるけれど、勉強する科目数を絞れば何らの事情で変更したいとなったときに、受験可能な大学が絞られてしまうというリスクもあるということだったのです。 

 

大学によって科目や配点が違うというのは、求めている学生像が違うということなんですね。数学の配点が高いなら数学の得意な子に来て欲しいということ、当たり前ですよね。ということは、やはり受かった大学が自分に合っているということですし、どうしても行きたいならその大学の求める像に合わせて自分が努力しなくてはならないということです。 

 

息子が志望としている学部も、大学によって必要な科目や配点が大きく違いますし、同じ学部学科でも前期と後期とで受験科目が違ったりしているので、入試要項をよく見比べて受験戦略を練ることはものすごく大事なことだとわかりました。 

 

でもそこまでのことを、普段の予習復習や学校活動などで忙しい子ども自身だけですべてやるのは、それが理想ですが正直難しいと思います。だから親が塾の先生などに力を借りて情報を得てサポートすることが受験の成否に大きく左右すると今更知った次第です。今思えば、県立高校受験は一律簡単な仕組みだったので、親はそこまで考えなくてよかったものですから、のんきなものでしたね。高校受験とは比べ物にならない複雑な大学受験、情報収集と対策が必須と感じています。

 

楽天市場