娘が前の高校に最後に登校した日から一年経ちます。あっという間でした。あの時は、こんな気持ちで一年後を過ごしているとは想像できませんでした。娘は全日制の普通科にいた頃とは大きく環境は違えど、受験の事で悩みながら受験勉強に励む、普通の受験生です。(普通のというのは、どこにでもいる、高3生によくある姿という意味で、普通が良いという意味ではありません。通信制高校という意味では、普通(大多数という意味の)じゃないのかも知れません)

 

一年前のあの頃、学校が辛いと娘の口から直接初めて聞いたのは土曜日でした。土曜日、日曜日で色々と話を聞き、休み明けの月曜日には何とか行ったものの、ひどく疲れている様子でした。娘と話し合って、「水・木曜日と行事が続いてその二日は授業がないから休むことにしよう。だから明日の火曜日は学校に行ってどうなのか(やっぱりしんどいなら)今後どうするか(その後も行けそうか)考えよう」ということになりました。要するに、その後の休みを確保した状態なら何とか行けそうだから、もうその火曜日が最後になってもいいか行ってみて考えて、という事にしたのでした。行かないなら行かないで決めてもらったほうが私は良かったのですが、私より娘のほうが学校を辞める(転学)することに抵抗がありました。行きたくないけど辞めたくない、当然ですね、辛い状況です。

 

娘は学校で傷つきながらも限界まで頑張った、でも転学するのはプライドが許さないという心境だったと思います。だから私としてはその娘のプライドも守りつつ、もうこれ以上娘を傷つけたくない、ダメージを負わせたくないという思いでした。

 

結局最後の登校になった火曜日のその日、学校に歩いていった娘の制服姿を見送った時の気持ちが忘れられません。それは今日で登校が最後になるかもという恐れではなく、無理にでももう行かせない方が良かったんじゃないかという恐れでした。その日は一日中娘が帰ってくるまでずっと、娘はどんな思いで学校にいるのだろう、今日も身の置きどころのない辛さ、寂しさに耐えているのだろうかと想像すると辛くて、やっぱり行かせないほうが良かったんじゃないかと、登校できて良かったとか嬉しいとかという気持ちにはありませんでした。

 

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