私立大学の一般入試ですと辞退者が国公立大学より多く見込まれるので、定員より合格者はかなり多いのはご存知のことだと思います。定員に対する出願者の倍率(出願時のみかけの倍率)と実際の倍率には乖離があります。

 

(パスナビからお借りしました。)

 

国立大学ですと辞退者は少なくなりますから、ほぼ定員どおり、といっても実際は定員より多く合格者を出していると思います。一定の基準が有れば定員内でも不合格となる場合もあると聞いた事はありますが、基本的に少し多めに合格者を出して、辞退者が出ても定員を割らないようにしていて、それでも割れてしまった場合にのみ追加合格あるいは欠員補充の2次募集をしているようです。

例えば東北大学の実施状況を見てみても、(大学HPより)

https://www.tnc.tohoku.ac.jp/images/various_data/R4_sohkatsu.pdf

 

一般試験の募集定員に対して、どの学部も合格者は多くなっています。第1次選考、第2次選考とあるのはいわゆる共通テスト足切りがあるからですね。文学部では募集定員147人に対し163人が最終合格していますが、入学者は154人ですから9人は入学辞退したということです。それでも募集定員の147人より7人多くなっています。他の入試方式もありますが、大学全体でみても、定員2377人のところ2516人に合格が出て(定員+139人)、2442人が入学していますから辞退者は74人、それでも定員より+65人の2442人の入学者となっています。

名古屋大学についても調べてみました。(画像は大学サイトより)

こちらは最終の入学者だけですが、やはり募集定員より若干多く合格者を出して、辞退者が出ても定員と同じか多くなっています。例年の辞退者の数を見て調整しているのだと思います。詳しく見ると

https://www.nagoya-u.ac.jp/admissions/exam/upload/R4.nyushidata.pdf

各学部全体でも辞退者は1〜5人でした。少ないですね。

 

なので、国公立大学大学でも定員の5パーセントほどだったり3パーセントだったり割増して合格者を出しているという事がわかります。