こんなことは今までなかった気がする。

人は師走になると忙しいんでしょうと気にかけてくれるが、今まではそれほどでも…と思っていたし、年賀状のことを考える余裕もあった。

今年は、まあ間に合うように住所を入れたら良いだけの手配はしてある。

方丈の仕事も例年になく忙しいけれど、それ以外にも追い詰めてくるものが多々ある。


そんな中で、今日は医大の5年目にして最後の診察の日だった。私は去年が5年目だと間違えていた。


半年前は数値が上がってあたふたしたけれど、今回は、画像も数値も問題なく、無事終了した。

今後は、2年に1度くらい人間ドックのような大規模な検査をしたらいいだろうと先生には言われた。

まあ、癌体質なのは明らかになったので、気をつけるに越したことはない。


爽やかな青年風だったH先生も、5年も経つと40代後半に入った気配と雰囲気を今回初めて感じた。

また会うことにならないようにしなくてはね。


細かい現実生活のストレスが体に出始めたので、夕方に、2ヶ月ぶりに体のメンテナンスに整骨鍼灸院に行ってきた。1時間のコース。体バキバキ。

好きな映画を観る気力もないくらい疲れていたので、鍼までフルコースとなった。


こんな生活でも、もはや楽しみとか目的とか何か輝く存在ではなく執着となった感のある語学のアプリ学習に毎日1時間半くらいかけているので、ブログ更新が全くできなくなっていた。


実は「関心領域」も観始めたのだけれど、小さい音でテレビの画面で見ていると、全然心に迫ってくるものがなく、ブチギレに見ているがまだ観終わってない。


アウシュヴィッツとビルケナウは実際に見たし、以前見た「縞模様のパジャマの少年」で描かれていた家だと思うが、アウシュビッツのすぐ脇に敷地があったのも見たので、「関心領域」の家はアレではなさそうだし、もっと広大に感じるので、アウシュビッツと一括りにされているようだけれど、少しだけ離れた、あの各地からユダヤ人たちを運んだ列車の終点のところから始まる、とんでもなく広大な敷地のビルケナウに隣接している家を想定しての作品かと思っている。

「関心領域」もう一度最初から観るべきか…もう少しで終わるのだが。


旅行して様々な心地よい思い出を作ってくれる観光もしているが、私にとってはポーランドのクラクフに行ったことがかなり意味のある重い体験だった。

だから,楽しいことではないけれど、最近NHKで告発証言したのに自殺したユダヤ人の現実の話を録画してある。

第二次大戦で被害者だったユダヤ人が、パレスティナとの関係においてというところをもっと理解しようと、その方面の本を読んでいる。


もっと楽しんだらと言われそうだけど。

先生と和歌山城のライトアップを見た翌日は,イタリア語の過去の生徒も含めてのランチ忘年会だった。楽しがりっこはしてきたけど、あまり面白くなかった(多分私一人だけね)。

そこで愛想笑いを浮かべて、興味のない人の話を聞くのに徹した。

何も残らない会、って意味あるの?なんて思うのは、私の体調が万全でなかったからね。


私なんか疲れてるよね…

今夜は早寝して、明日からまた新年まで走り抜けよう。


師走ってそう言われるだけの意味あると,初めて知ったこの暮れです。


❤︎