彼岸中。

当山の彼岸会は、昨日済みました。

説教にはまだ行ってます。



5月1日から5日間、うちの方丈が、大阪のお寺の五重の勧誡師(かんかいし)をさせていただきます。


簡単にいうと

「五重」というのは、五通り(初重・二重・三重・四重・五重)の意義を重ねて、完全な念仏の一大事をお伝えすることです。


勧誡師というのは五重の説教師のことで、説教師としては一番の大役ということになるでしょうか。

ある階級以上の資格が必要なんです。


その時に使う資料をパソコンで書いたもの(右のA 4の原稿)を左の大きさの32ページの冊子にして、受者やお手伝いの僧侶に配ります。



印刷屋さんから、方丈に、ちょっと気になるところがあると電話がかかってきたので、聞いてみると、原稿の中にある「・」や「*」はいらないところがあるんじゃないかという提案でした。


私は、印刷屋さんから電話があるまで、全く読んでもいなかったのですが、言われてみてパラパラと見てみると、これは、きちんと校正しなければと気づいた次第です。


印刷物はやはり別人の目を通して校正が必要ですね。


それで、私が読んで、括弧や鉤括弧や記号の使い方、行間、文字の太さなど、内容によって統一するように考えて変更箇所を印をつけました。

ブログでは誰かに校正してもらわなければならないほど誤字脱字、変な言葉遣い等、メチャクチャな自分がしていいのかとも思いましたが…


他寺で使った過去の勧誡のしおりを見本に持って行ったのですが、この印刷会社、プロ意識が高くて、どこよりも良いしおりを作らないとプライドが許さないとか言ってました。(笑)


方丈は、思いつくままに原稿を書いただけなので、製本側から見るとおかしいなと思う点や、変更したくなる点が多々あると、私も思いました。


書籍ではないけれど、古美術の1cmくらいの厚さのカタログを写真と説明をつけて、毎月顧客や紳士録に載っているような方に送付する会社の編集部門で、働いていたことがあるので、懐かしく思い出しながら、ちょっとは寺にも貢献できるかと思って校正させてもらいました。

後日、方丈と印刷会社の方が会う時には、一緒について行こうかな〜

多分、私が変更箇所を方丈に伝えても、そのまま印刷屋さんに伝わるような気がしないので💦


まあね、たまには寺の役にも立てたら、衣屋さんに『寺に貢献してなさそう』と失礼なことを言われた私も、そんなことないわよと、反論できますものね。


❤︎