ディジョンというと、映画「愛と悲しみのボレロ」のワンシーンが心に残っている。


ユダヤ人の音楽家夫婦がアウシュヴィッツに移送される時に、ディジョンに汽車が一時停車する。

彼らは赤ん坊だけでも生き延びるようにと、汽車の床の丸い穴(トイレだったのかな)から、こっそり子供を線路に降ろした、誰がが拾って育ててくれるように…というシーンで、ディジョンという地名が脳裏から消えなくなった。

観た時はまだ若かった。

その後この作品で知ったジョルグ・ドン(アルゼンチン人なので本当の発音はホルヘだったかな?)にハマって、来阪した際にフェスティバルホールで4回くらいバレエを観た。もちろんあのラヴェルのボレロも。



ここで最初に訪れたのは

国際ガストロノミー&ワインセンター“美食とワインの国際博物館”というところ。


施設内に併設されるワインやパティスリーのブティック巡り、食べ歩きなどをするという目的。







とても期待したんだけれど、それほど選択肢がなくて、私たちのグループの複数名がこのブロシェットの店に集まってしまい、私たちは牛肉のブロシェットを頼んだんだけれど、お客が一度に来ると、支払い方(クレジット・現金)別に計算し始め、フランス人は日本人みたいに要領も良くなく計算も仕方がわからないのか、やたら手間取った。


でも、このランチが出来立てのホカホカで(飲み物は別の店から買ってくるという面倒くささ)、今回の旅で食べた中で一番美味しかったかも。


写真はあまり撮っていないが、マスタードが名産だとかで、2種類の味を買ってきて、一瓶開けたが、なんだか気の抜けたようなお味。



あともう1つのお土産は、なぜかフランスというと鳥はフクロウという単語を一番に覚える?らしいので赤いフクロウのキッチンタイマー。

可愛いんだけれど、音が鳴る時間が一瞬で遠くにいると聞き逃す。


いい加減学べよ!と思うが、日本人が海外で感動できるようなお土産は、手頃な値段では何もない。



次はブルゴーニュ大公宮殿を外から眺めて、

ディジョン美術館へ。


❤︎この時の、えっ⁈な出来事は、ポロポロ雨が降り出して、傘を持って大公宮殿の周りを見学する時に、大らかな素敵なガイドさんが傘お持ちでない方、私の傘に一緒に入ってくださいねと言ったら、ビニール袋を頭に被って雨を避けていた例のYさんが、速攻ガイドさんの傘の中に入って、イヤホンに届くように説明しているガイドさんにピッタリくっついた。

ガイドさんは本当に親切で素敵な方だったけれど、狭くて仕事しにくかったとは思う。





この美術館はあまり興味を惹くものがなく、亡くなった大公夫妻のこんな作品だけしか写真に撮っていなかった。




なんだったか忘れたけれど、これを触ったら幸せになるとかで、それに触っている妹。





この日は、本当は,,この後先にホテルにチェックインするはずが、予定のガイドを終えた後も、街の案内をサービスでしてくださるほど親切なガイドさんでしたが、途中にギャラリー・ラファイエットがあって、その前で、解散してその道を真っ直ぐ元に戻った所を落ち合い場所にして、自由時間にすると、添乗員さんが突然決めた。そこで集合してレストランに歩いて行くことなった。


この何の問題もない見通しの良い目的地の場所を、完璧なる方向音痴の妹が、彼女の集めているタイルを買いに行った後、斜めに進む道、どう考えても、先ほどの道路とは離れていっている道を進んだら、待合場所に続くと言い張って、違うと思うよと説明しても怒り出す始末。

噴水のところで地元の可愛い子供たちを眺めながら言い合っていると、グループの他の人が通りかかったので、道を確かめたら、この斜めに入った道の先ではないよと言ってくれたので、やっと妹は私の言うことを信じて、自分の愚かしさに愕然として、ちょっと落ち込んでしまった。

そして、翌日の失敗に続いてゆくのであった…


❤︎