先日本屋さんをぶらぶらしていたら、見つけておもわず買ってしまった、
眠狂四郎 独歩行
と
眠狂四郎 孤剣五十三次
。
眠狂四郎は、第1シリーズである「無頼控」を、もう10年以上前に読んだきりで、
面白かったものの、続きは老後にでも、と思って手を出さずにいたもの。
いつの間にか書店でも見かけなくなったと思ったら、また出ていたとは。
しかも前は新潮文庫だったと思ったけど、集英社から出ているし。
読んでみると。
面白い、のですが、なんか雑というかふざけているというか、
特に独歩行の、下巻の最初の方、連載でいうとちょうど半ばくらい、
ネタ切れなのか、ダレすぎじゃないですかね。
当時の連載担当の編集さんも、
「先生、ちょっとこれ・・・」
ってなったんじゃないだろうか。
一応全部読むと、オチがついたようになりますが、ヒロインの扱いも雑だし。
みんなすぐ、
「操を差し上げまする」
とか言い過ぎるし。
据え膳は食う主義の狂四郎もさすがに食傷気味になってるし。それとも加齢のせい?
一作目は面白かったよね?と、本棚から引っ張り出して読んでみました。
やっぱり面白かったです。
女性としては、眉宇を顰めざるをえない描写が多々あり、人権の観点からいってどうなの!?
と思うことも多々ありますが、まあ時代物は基本的に男尊女卑のジジイが書くもんだし、と
思って不問に伏せば、これほど面白いものはないかもしれません。
続く!
