0718 吉田健一「我が町」夏の暑さでパリのカフェのように店の外の舗道にまで卓子や椅子を置いて町の景色を眺める(中略)という風には行かない代りにこの店は冷房が利いていて今流行の室内装飾も慣れてしまえば目障りにならないし、ここで煙草を吸っているうちに家に戻って仕事を始める元気が出て来る。(吉田健一「我が町」平凡社ライブラリー)