0311 村上春樹「騎士団長殺し」目の前にそういう流れがあるのなら、いったん流されてみればいい。相手に何か隠された目論見があるのなら、その目論見にはまってみればいいじゃないか。動きがとれないまま、こうして山の中で立ち往生しているよりは、その方がよほど気が利いているかもしれない。(村上春樹「騎士団長殺し 第1部」新潮社)