0205 河村季里「旅と食卓」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

エクス最後の晩餐は旧市街のビストロである。暮れなずむ(中略)街に街灯が目立ち始める。レストランが並んでいる区画があり、一斉にムール貝のメニューが出ている。客の姿はまだまばらで賑わうには早い時間。路地をしばらく歩き、予約したビストロに辿りつく。(河村季里「旅と食卓」「ランティエ3月号」角川春樹事務所)