0103 蓮實重彦「些事にこだわり」ある時、都内の(中略)ホテルに吉田喜重、山根貞男、蓮實重彦が集まり、小津安二郎の生誕百周年に何かやらねばなるまいとなり、朝日新聞社の記者に協力してくれというと、やりましょうという彼の一語で全てが決まった。即断こそが事を簡単に運ぶ奥の手だと覚った。(蓮實重彦「些事にこだわり」「ちくま1月号」筑摩書房)