0914 内田百閒「時雨の清見潟」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

今の京都駅の在る所は七條駅であった。大阪と云う駅もなく、梅田駅であった。しかしこう云う話を、用もないのに(中略)持ち出すのは、一考を要する。こう云う話から、して見ると彼は余っ程の歳だなと思われるのは好ましくない。古い事は、知っていても黙っている事にしよう。(内田百閒「時雨の清見潟」福武文庫)