0422 松浦寿輝「解説」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

文庫本にはまた文庫本固有の魅力というものがある。(中略)厚く重い本が有難いわけではなく薄さや軽さの魅力もある。私の書架には数十年来何度も読み返した挙げ句、よれよれになってしまった『本当のような話』や『東京の昔』がまだ残っており、折に触れ繰り返しページを繰りつづけるだろう。(松浦寿輝「解説」中公文庫)