0409 高橋久美子「私の好きな新潮文庫」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

ネット配信もサブスクも流行って(中略)いるが、やっぱり人々がレコードへと戻ってきた。どんな時代も実感こそが人間の砦ではないだろうか。本屋さんに足を運び、選び、持ち帰り、電車の中や教室の片隅で文庫本のページをめくったから読書の感動は消えないのだ。(高橋久美子「私の好きな新潮文庫」「波4月号」新潮社)