0129 色川孝子「一日六食の日常メニュー」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

引っ越し先に移る度色川は近所を自転車で回って美味しい食材のある店を見つけてきては「僕にはうまいものを見つける眼力があるんだ」と言っていました。眼鏡にかなうものがなければタクシーを飛ばして馴染みの店まで買いにいく。「まずいものを喰って生きていたくない」って。(色川孝子「一日六食の日常メニュー」平凡社)