1013 吉田健一「飲むこと」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

ただ飲んでいても、酒はいい。余り自然な状態に戻るので、かえって勝手なことを考え始めるのは酒のせいではない。理想は酒ばかり飲んでいる身分になることで、次には酒を飲まなくても飲んでいるのと同じ状態に達することである。琢磨焼酎を飲んでいる時の気持を目指して生きて行きたい。(吉田健一「飲むこと」光文社文庫)