0827 吉田健一「バー」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

博物館に行って我々が求めるものが芸術や文化や知識とはきまっていないのと同様に、バーにあるものが人生だなどと、勿論、誰も思ってはいない。バーや飲み屋にはそんなものよりももっと貴重な酒があって、人生の方は我々がどこかへ行っても、いやでもついて来る。(吉田健一「バー」光文社文庫)