0707 伊藤まさこ「あっちこっち食器棚めぐり」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

私がしみじみ感じているのは、器の持つ力のすごさです。(中略)「地味でふつう」なおかずの数々を、器はいつだって新鮮に見せてくれる。たとえば、ほうれん草のおひたし。今日は片口にざっくりと。翌日は一人分ずつの小鉢にちんまりと盛ってみる。(伊藤まさこ「あっちこっち食器棚めぐり」新潮社)