今日、岐阜県各務原市の男性から お手紙が届きました
息子さんが最重度の知的障がいを持っておられるそうです。
息子さんや、そのお仲間さんが、各務原で普通に暮らせるようにと、啓発活動をされているそうです。
文面から、感じ取れる親心・・・
あったかい方だな~
お手紙には、うちのメッセージを講演で使っていいですか?
許可をお願いします、という事が書かれていました。
そのメッセージはこちらです。
◆鳥栖のすみれさん
子供のイジメで命を絶つことを考えたという話を聞いて、友人を思い出しました。
友人の娘は、少し知能の発達が遅く、小学3年の時から養護学校に行きました。
最初は学校が変わっても、近所の友達が遊びに来ていました。
ところが、ある日、一番仲の良かった子が
「ゴメン、もう遊べないんだ、遊んじゃいけないってママに言われたから。一緒にいると馬鹿になるって」
と、本人に平然と言ったそうです。
友人も少し離れた所で聞いていて、一瞬耳を疑い、次の瞬間、娘の表情を見たそうです。
娘は、「じゃあ、またね」と言って、ニコニコして友達に手を振ったそうです。
ああ、言葉の意味が分からなかったんだな・・と、友人は思ったそうです。
もう遊べないのに、この子は友達を失った事すら理解できないんだと、悔しくて悲しくて泣いたそうです。
言われた言葉の残酷さにボロボロに傷つき、そして娘はこの先どこまで社会に対応できる力を養えるのかと、不安が恐怖になり、不眠症が始まったそうです。
何度一緒に死ぬ事を考えたかわからない・・と、私も後から聞かされました。
安定剤がないと日常生活が送れないまでになりました。
それから、半年が過ぎた頃、授業参観で子供たちが作文を披露したそうです。
娘はこう書いていたそうです。要点しか覚えていませんが。
「あっちゃんが、私を馬鹿だと言った。私はそれを聞いたママがかわいそうでした。私が馬鹿だから、ママが悲しみました。私のママは綺麗で優しい人です。ママを悲しませないで下さい。」・・
友人はこの日を境に強い母親になる事を決めました。
それまでのクヨクヨした自分に決別し、とにかく娘を宝物だと自慢して、行く所全てに同伴させました。
いろんな人と会わせました。
勉強も一緒に取り組みました。
あれから12年。
成人式を迎えいい人達に出会って、現在、娘はパン屋さんで働いています。
友人は言います。
この子は知能が遅れているんじゃない、怒りという感情を持ち合わせていないのと、人よりのん気なだけなんだと。
娘の焼くパンは世界一おいしいんだ!と。
人生、何がきっかけで、生きる勇気を与えられるか分かりません。
そのことを教えてくれた、親友の親子にいつも感謝しています。
私はこうつなぎます。
たったひとつの命だから、命の入れ物のこの体、大事に使ってあげましょう
鳥栖の すみれ
実は、うちのメンバーはみんな知っていますが、このメッセージを朗読することが出来ない私なのです。
書かれた方の想いを、十分に伝える自信がなくて躊躇してしまいます。
私には、闘病経験があります。
私自身、そして、息子の。
余命宣告も受けたことがあります。
なので、闘病に関するお手紙のメッセージは、こんなお気持ちだろうなと察して、朗読しています。
しかーーし 鳥栖のすみれさんのメッセージは、つかめないのです。
出来ないのです
でも、ふさわしい方が存在されているんですね。
やっぱり、この国が好きです。
私たちは、役不足です。
躊躇している私を見て、神様が探してくださったのかもしれないな。
しっかり、このメッセージを伝えてくださるを。
神様~~ ありがとう~~~
本当にありがたい事です。
明日、お返事のお葉書を送らせていただきます。
各務原市の大谷さん、よろしくお願いいたします。