ワンライフプロジェクトさま
看護士の国家試験に合格しました。
父との約束を守り、今日から県の総合病院で働くことになりました。
父は、2年前に亡くなりました。
教育現場で働く父が突然倒れ、翌日に帰らぬ人になりました。
人の命というものはなんて呆気なく、そしてはかないものかということを知りました。
私は 看護士になるのが夢でした。
それは、祖母が病気で苦しむのを見てきたからです。
寝たきりになった祖母を、看護士さんたちは優しく看護してくれました。
祖母はとても喜んでいました。
親身になって、おむつの世話までしてもらった事が、私もとても嬉しかったです。
その時に私の目標を設定することができました。
看護士になるよと話す私に、父は笑顔でがんばれ!と言ってくれました。
まさか、その父が突然倒れるなんて。
その日、一緒に家を出ました。
高校生活に慣れてきた私は、父に、部活のこと、それからクラスのことを話しました。
ほう そうか うん そうだろな・・・
お決まりの台詞を返してきました。
ふと、「お父さん、かっこよくしておかないと、お母さんに捨てられるよ、お母さんお父さんの文句を言ってたよ。熟年離婚なんていやだよ、仲良くしてよ」
と話したら
「バカを言え。父さんに惚れているのは 母さんの方だ」 と言って笑っていました。
これが、最後の会話になりました。
父を失った私にやれること・・・
父との約束を守ること
高校進学のときに、看護科を目指す私に助言をしてくれた父でした。
父さん、合格したよ(*^。^*) 空の上から喜んでくれていますか?
父さんの書斎で勉強したよ
父さんの香り忘れていないから
父さんに似てると言われたことが とてもいやだったけれど、ごめんね
今は 父さんに似てることが嬉しい。
父さんのお葬式のときに、あんなに教え子の生徒さんがたくさん来てくれるなんて思いもしなかったよ。
父さんは いい先生だったんだなってあの時にわかったよ。
さて、こんなに褒めたから 存分に天国で笑ってくれているよね。
父さんからもらったたった一つの命だから 私 最高の看護士になるよ。
あなたの娘として