学級崩壊とは | ワンライフプロジェクトのブログ

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平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

『学級崩壊』……初めてこの言葉を耳にしたのはいつの事だったかな

そして、目にしたのは今から10年前

三男が小学4年生の時
学年50人、ひとクラス25人の2クラス

三男の友達Rが私に言った
『おばちゃん、僕のクラスを見に来て』と

いやいや、うちの子は2組ですよん、あなたは1組じゃない
と、思ったけど、わかった!と咄嗟に返事をしたよ

授業参観の日、我が子の参観はそこそこに約束の隣のクラスへ

おっ、いるいるラブラブ Rが手を振る
Vサインをしたら、Rも私に対してVサインを返してくれた

すると、Rは先生に向かって『おいっ、おいやん』と叫んだえっ

先生がRの相手を始めた瞬間、
【始まった】と言わんばかりに子供達は机を勝手に動かした

えっ?何々?なんでくっつけるの?
えっ?授業中なのに、なんで雑誌を広げるの?
えっ?先生、お喋りの時間って言ってないよ

私はビックリした
それぞれ、身勝手な行動をとる

立ち上がりウロつく子もいれば、
教室を出て行く子もいるえっ
机の上に教科書はない

先生が、理科の授業を続ける
しかし、誰も聞いていない

口喧嘩を始める子もいた
慌てて止めに入った私

教室の後ろでその様子を見ていた保護者全員、空いた口がふさがらなかった

目の前の出来事は夢に違いない
誰もがそう思いたかったはず
いや、現実なのよ
私は授業参観に来ていないママ友にすぐ電話をした

そして、校長室へ行き見たままを伝えた
校長はそこまでとは思っていなかったらしい


その日の夕方、うちに遊びに来たRに尋ねた

どうしてあんな態度をとったのかと

すると、ちゃんと理由を話してくれた

先生は、忘れ物をするたびRの太ももをつねっていた
青あざが残っていた
青あざがくっきり残るほど強くつねる先生に反撃をしていただけだった

他の子も何人も同じ目に遭っていた

2クラス合同保護者会を開いた
学校側が呼びかけたのではない
私たち保護者から声をあげての事だった

問題を問題にしないのは何故なのか?
いつも疑問に思っていた

これが、我が母校の伝統か!
学校に任せていたら後手後手になる

学校に行くのが怖い、という子ども達からの声がたくさんあった

そりゃそうだ、あんな学校、私でも行きたくない

そのクラスだけ、先生を二人にしてもらった

常に二人の先生が入る
一人は教壇、一人は後ろ

これでやっとクラスの凶暴はおさまった

つねられる事がなくなったRは、本来のアホなキャラに戻った

その後、そんな事件はおきなかった

学級崩壊は一瞬!手を打つタイミングに躊躇はいらないのです

子ども達は動いてくれる大人を見分けてる
口先だけの大人になったら、私はもう子ども達に遊んではもらえない

この子達、今は19歳
あの年の事を覚えてるはず
私もしっかり覚えてる

子ども達はしっかりと自分の意思を持って生き始めるころ
頭ごなしに言っても動く事はない

悲しくて思い出したくない一件だったけれど
私たち保護者はいい学びをさせていただきました

子ども達からのサイン
見落としちゃいけない事です