たったひとつの命だから
天国にいる友人へ
お前が勝手に一人で違う世界へ逝ってちょうど1年だな。
『久しぶりに飲もうぜ』と誘われて
俺は何も疑わず駆けつけたさ、お前のとこへ。
2年ぶりに会ったのに、何ひとつお互いに変わっていなかった。
強いて言うなら、俺の体型が豊かになった事くらいだったかな。
社会人になって、いろんな事を覚え始めた俺たち。
いろいろあるけど頑張ろうな、お前そう言ったよな。
お前にわかるか?
その時に本心を話してもらえなかった寂しさが。
今頃、気付いてるんだろな、
俺の悔しさに。
何で一人で逝ったのか、教えてくれよ。
黙って逝くなよ。
別れ際、次は他の奴らも誘おうぜってお前言ったよな。
お前、死ぬ気だったのか、それとも生きる気だったのか。
俺は、ずっと考えてるぞ。
改めて思う
命はひとつしかないんだなって。
たったひとつの命だから
生きて生きて
俺は挑戦し続けて
やり遂げてお前のところへ逝くから
それまで、のんびり待ってろ。
お前の気持ち、俺はわかってやれないけど、お前は俺の親友だ。
死んでもなお、変わらない。