上司の名言
ある日、職場で仕事している時に突然、席近くの上司からこんなメモ
が渡された。
その上司とは普段、メモで会話のやりとり
をしている。
「周りの人達の考えていることとか分かりますか?気になることはありませんか?」と。
何でいきなりこう聞くんだろうと思いつつも、
「そうですね、分からないです。もし聞こえていたら周りの会話に聞き耳を立てられるけど、
それが出来ないので・・・」とメモ
に書いて上司に渡した。
すると、上司は「それが分からなくなりました。」と言い、「えっ、どういうこと
」と私も意味が
分からなかった。
上司はどう返答するか頭の中で整理していたのか、数分間、メモの上で鉛筆をウロウロ
させていた。
やっとメモ
が渡されて何を書いてきたんだろうと思うと、
「言葉というものは表面的で惑わされる。顔の表情やしぐさが真実に近いかもしれない。心で聴くのが一番いいのでは・・・。」
あまりにも難しい
ことを言われるとは思わなくて、一瞬戸惑ったが、上司の言いたいことは
何となく理解してきた。
聞こえる人と聞こえない人の間で音声会話が困難でもなぜか心が通じ合えることもあるし、聞こえない人同士で手話が出来ても必ずしもお互いに本音で語り合えるとは限らないし、聞こえる人同士でも同じことが言えるだろう・・・。
やっぱり、人間対人間が基本なのかな・・・。
大学時代はそれがモットーで周りの聞こえる人達と積極的に関わってきたのに、社会人になって忘れていたことだった。。。
上司のあのコメントは深く心に刻んでいて、今でもかみ砕いて考えている。