お世話になっている方のお名前を
リストアップするおかげさまリスト。
僕はこのリストをexcelで作って
定期的に見直したり追加したりしては
日々感謝しているのですが、
その中には僕が人生のお手本としている
友人のドクター(精神科医)がいます。
逆立ちしたって足元にも及びませんが…(汗)
昨年、還暦を迎えられた友人のドクター。
実はこの4月から365日休まず働く!!
という目標を掲げられまして、
その壮行会に有志6人が集まりました。
向かった先は上賀茂神社、
鞍馬寺のさらに奥にある京都・花脊。
3月4日、
待ち合わせのJR京都駅は
ポカポカ陽気の小春日和でしたが、
花脊はご覧のとおりの雪景色。
さっむ!!(;゚Д゚)
同じ京都市内なのに
こんなにも違うんですね〜。
地元ではありますが、
ずっと泊まってみたいと
思っていたお宿があったのです。
それが今回ご紹介する美山荘という宿です。
この美山荘で体験したかったことの
ひとつが何もしない贅沢。
今回泊まった部屋の外には
このような広いウッドデッキがあって、
その下を小川がさらさらと流れていきます。
浅瀬を見るといつも思うんです。
天と地を知る水には意思があって
水面に描くのは水底の造形の美しさ。
そこに在るものを見る者に伝えてくれます。
ですから空に浮かぶ雲もまた然りで
目には見えないけれど
そこに在るものを
僕たちに伝えてくれているんだって。
のんびりお風呂に入った後、
湯上りのひとときを川辺で過ごしていると、
えっ?なに?
ご飯の時間ですよ〜!!
の友人の声。
はいはい!!待ってました〜っ!!
この美山荘で体験したかったことの
もうひとつが摘み草料理を食べること。
地元で採れた食材を
昔ながらの味付けでいただく。
心尽くしのおもてなしに足る
自分かどうかを顧みる。
実はこの日、女将さんのお計らいで
思う存分、寛げるようにと
宿を貸切にしてくださっていました。
いやいや、到底足りてないじゃ〜ん。( ̄▽ ̄;)
だけど、そんな時ふと氣付くんです。
にこやかな笑顔と
「ありがとう」の感謝の言葉。
つまりは礼節こそが
そんな自分を補ってくれていることに。
それは神様が教えてくださったことであり、
20年近く前から
友人のドクターがその生き様で
僕に教えてくださってきたことでした。
女将さんに春の味がしますって言ったら
とても喜んでくださった
ふきのとうご飯、美味しかった〜。(๑´ڡ`๑)
静かに過ぎる花脊の贅沢な時間。
すっかり酔っ払った僕が
酔い冷ましにウッドデッキに出ると、
不意に口ずさみたくなる歌がありました。
さよな〜らさえ〜
じょぉずに言え〜なかぁった〜♪
さて、なんの歌でしょう?(笑)
満点の星空の下、
YouTubeをヘッドフォンで流しながら
一人、酔いに任せて熱唱してみる。
おもいで〜が〜ほ〜し〜になる〜♪
あるフレーズを口ずさむたび、
胸がジュワッと温かくなるのが気持ち良くて
歳を重ねていくって
素敵なことだなぁと思いました。(*´꒳`*)
翌朝は早起きして
ジョギングに出掛けました。
一面雪景色の中、
スタート前はハイテンションでしたが、
夕べの飲み過ぎのせいで
情けないかな、バテバテでした(汗)
朝食後、女将さんが
流し雛をしましょうと言って
水に溶ける折り紙と藁で作った舟を
部屋に持って来てくださいました。
お内裏さまとお雛さまを自分に見立てて、
それを川に流すことで
身の穢れを祓い清める習わしなのだとか。
おしゃれ〜!! (。˃ ᵕ ˂。)
祓いたい事を書いて折り紙を折り、
みんな『脂肪』って書いててワロタ(笑)
そこに画伯級の顔(もはやお約束!)を書いて
春の小川に流しました。
そこで、夕べ
一人で熱唱した歌がまた浮かんだのです。
さらさらと流れいくのは
たくさんのさようなら。
僕の流した藁の舟は
ほんの些細な滝で見事に転覆して
さらには随分と枝に
引っかかっていたけれど。
君に幸あれと
願い、見送った僕の心には、
あなたに会えてよかった
そのフレーズだけが残りました。
Salyu / あなたに会えてよかった
それは誰に対する氣持ちだったのか?
あるいは誰から受け取った
メッセージだったのでしょうか?
ただ不必要なものが何もない
ミニマムな今の自分、
過去ではなく今と未来に向けて
扉を全開にしている自分に
途方もなく幸せを
感じていることだけは確かで。
見上げた空に龍神が二柱。
おはよーっ!!
この日の日中の予定は
この時、まだノープランでしたが、
僕には何となくわかりました。
大切な恩師・友人のドクターの壮行会は
僕にとって思いがけない
リトリートな時間となりました。
美山荘、また泊まりたいお宿です。(◍´ಲ`◍)