先日、新型コロナウィルスの感染拡大が
世界的脅威となる中、タイから帰って来ました。
社会福祉施設で働いている上、
自宅では母親の介護もしている身です。
このタイミングで本当に行くべきかどうか
迷いがなかったと言えば嘘になります。
そんな揺れる僕の心を見透かして、
ある晩、吒枳尼眞天さまはこう問われました。
… お前は何のためにタイへ行くのか。
と。
思えば東日本大震災が起こった当日、
僕は一人、台湾にいました。
日本が国難に直面した時、
日本人の集合意識から一旦離れて
物事を外側から見ること、そして行動すること。
それは自らに与えられた
見えざる使命のようにも思えます。
あやふやだった旅の目的を整理して、
いくつかの理由を吒枳尼眞天さまに申し上げると、
… 良いでしょう。
向こうの仏(さま)らに
お前が行くことを伝えておきましょう。
きっと皆、お前のことを歓んで迎えてくれますよ。
そう仰ってくださいました。
かくして当初、
自分へのご褒美程度に考えていた旅は、
タイの仏さま方に祈りを捧げる旅となり、
また、現在の日本を外側から見つめ、
同時に自分自身を内観する旅となりました。
どうやら神棚の神様である
“天草四郎時貞”さまと“琥珀主神”さまにとっても
為すべきことがおありだったようですし、
稲荷の“桜田さん”、“結さん”、“禄宝さん”、
狛犬の“サクラちゃん”と
最後までタイ行きを渋っていた“ウメちゃん”に
危ない所をガッチリ守ってもらいました(汗)
ここからのブログでは、
『Mystic Journey3・タイ王国編』と題して、
皆さんをタイ王国へとお連れしたいと思います。
お出掛けを控えている方も多くいらっしゃると思います。
ほんの一時でも心の翼を広げてことのはと旅に出ましょう!!
最後までどうぞお付き合いください。(◍´ಲ`◍)
Celine Dion / Flying On My Own
搭乗率3割程度のJAL便に乗って、
僕は8年ぶりにタイ王国にやって来ました。
まだ夜明け前なのに蒸し暑〜いっ!!
スワンナプーム国際空港からタクシーでホテルへ。
そこで一足先に帰国していた
タイ出身の友人はちみつ君と待ち合わせしました。
はちみつ君は社会学者で精霊信仰の研究もされています。
タイ語が全く分からない上、
土地勘もなく方向音痴の自分にとって、
はちみつ君の顔を見た時の安心感…。
ガイドブックにはあんまり載らない
地元ならではのスピリチュアルスポットの数々にも
案内してくれて本当にお世話になりました。
心からありがとう。(o^∇^o )
という訳で、ワットプラケオ、
ワットポーと並ぶバンコク三大寺院の中でも
とりわけ僕が一番好きなお寺、
ワットアルン(暁の寺)に早速行ってみましょう!!
5基の仏塔が立つワットアルン。
20代の頃、古代インドの叙情詩『ラーマーヤナ』・
『マハーバーラタ』を読みかじった自分にとって、
ヒンドゥー教と仏教が融合したその姿は
何度見てもまるで宇宙船のように見えます。
ヒンドゥー教の持つ宇宙観と
栄華を極めた古代文明の確かな記憶に
想いを馳せずにいられないのは僕だけでしょうか。
大仏塔を支えているのは、
『ラーマーヤナ』(タイでは『ラーマキエン物語』)
にも登場する鬼神(ヤック)と猿神の(モック)。
仏塔に施された繊細な装飾を
見ているだけでも飽きることがありません。
仏塔を取り囲むようにして配置された石像は、
その昔、中国との交易の際、
船が横揺れすることを防ぐための“重し”として
タイに持ち込まれたものだということを
はちみつ君が教えてくれました。
時折、教授の顔を覗かせるはちみつ君と
こうして仲の良い友人として
タイの聖地を訪れる日が来るなんて
想像もしていませんでした。
そこで長年ワットアルンにおられる石像さんに
核心に迫るべくこんな質問をしてみました。
「ワットアルンって実は宇宙船だったりしません?」
僕のアホな質問に
ただニヤリと耳を傾けるだけでしたが、
はちみつ君は大爆笑してくれました(笑)
そんなふうにふざけたりしながら
仏塔の周りを歩いていた時のことです。
ふと空に大きく神聖な存在がおられることに
気付いた僕は言葉を失いました…!!
ナーガラージャ(蛇神の王)。
日本には八大龍王として取り入れられた存在です。
ひゃーーーーーーーっ!!!Σ( ゚ ▽ ゚; )
そのご神気はまさに神様のもので…。
海外の神様と初めてお会いした瞬間でした。
ほんっとにいらっしゃるんですね!!
帰国後、お話ししたところによると、
神棚の神様である“琥珀主神”さまは
タイで数々の龍神と交流されたそうです。
普段は留守番役を引き受けて
我が家をしっかりと守ってくださる
“琥珀主神”さまがお尋ねするまでもなく
タイ行きを決めておられたことにも
どうやら深い意味合いがあるようです。
さて、今回の旅では
異国の仏さまに心を込めて祈りを捧げることも
大きな目的の一つでしたから、
ここワットアルンでもしっかりお参りしてきました。
滞在中、はちみつ君が各所で
タイ語で書かれたマントラ(真言)を
短く読み上げてくれて、それに続く形で
真言を唱えてお参りさせていただきました。
きっと僕を通して皆さんに
タイの信仰の世界を知ってもらいたいという
はちみつ君のありがたい心遣いであり、
旅立つ前に吒枳尼眞天さまが仰っていたとおり、
見えない世界の不思議な力も働いていたように思います。
実際、こちらでお祀りされている
トンブリー王朝のタクシーン王からは、
… タイによく来ましたね。
お前を歓迎します。
と、仰っていただきました。
どうやら僕が第八感で受け取るメッセージ
(想念の相互疎通)に国境はないみたいです。
お参り後にはこちらの僧侶から
手元のハケで頭と顔に水を掛けられた後、
赤い糸を手に結んでいただきました。
(心づけで20〜50bahtぐらいで大丈夫だそうです。)
こうしてナーガラージャと
昔のタイの王様から歓迎していただき、
タイ王国とご縁を結ぶことができた僕は、
ほっこりしてしまいまして…。
ワットアルンの本堂を守る鬼神たちとの
スリーショットを撮った後、
本堂にお参りするのを忘れてしまいました。(;゚∇゚)
そのことに気付いたのは、すでにボートの上でした。
ワットアルンの本堂については、
実際に行かれた方のお楽しみということで…。( ̄ー ̄;
さて、僕と一緒に次はどこに行きましょうか?
『Mystic Journey3・タイ王国編』つづきます!