台風が接近していた6月最後の週末、

大峰山へ向かう車中で

最終的に登拝を断念した僕たちは、

あてもなく奈良に車を走らせていました。

 

今回の旅のメンバーは、

医事課のちょびさん、社会学者のはちみつ君、

理学療法士のしゃくそん君という

お馴染みの気の置けない仲間たちです。

 

ところで、この春、僕の働く施設では、

昨年、叙勲を受けられたキャリアウーマンが

新たにトップに就任されました。

見事な仕事ぶりに良い刺激を受けながら、

自分もまた仕事に邁進する日々を送っています。

 

そんな中、令和元日の5月1日、

娘さんと三輪山に登拝されたお話を伺いました。

凄いキャリアを持った方が、

新しい時代の始まりにお参りする大神神社って

一体どんなところなんだろう?と、

それ以来、なんとなく気になっていました。

 

さて、大峰山への登拝を断念した時点で、

すでに旅の計画は白紙になっていますから、

この場合、僕にできる最善の行動は、

流れに身を任せる(神意に従う)ことです。

 

実際、漫画喫茶で夜を明かすという

人生初の体験をしながら、

グーグルマップを開いてみると…。

なんと!大神神社がすぐ近くじゃないですか!!

 

思わず背筋がゾクっとしました(笑)

 

それでもまだ、この時の僕には、

この旅が内なる世界を辿る旅になろうとは、

想像もしていませんでしたけど。( ^ω^)

 

 

友人たちと「結局、晴れたね…。(・Θ・;)」

なんて話しながらも、ワクワクした気持ちで、

大神神社の鳥居を見上げる僕に、

突如、囁くような幾つもの声が聞こえて来ました。

 

… やっと来たね〜!

… も〜〜、遅い〜〜〜。

… いつ来てくれるのかと随分待ちましたよ。

 

自然と心が反応して顔がほころぶ僕を、

 

… さあ、ほら、入って。

 

と、境内へと招いてくれます。

 

 

「遅くなってごめんなさい。

ようやくお参りに来ることができました。」

 

心の中でそう呟いてから、

深々とお辞儀をして鳥居をくぐると、

もう待ちきれない!!とばかりに、

 

… ほら、こっち、こっち。

 

と、僕を取り囲んで、

両腕を引っ張るようにしながら、

参道の奥へと案内してくれるのです。

 

それがもう嬉しくて、嬉しくて。

なんでもっと早く来なかったのかと

反省してしまうくらい大歓迎してくれました。

 

 

「どうもありがとう。」

 

参道を包み込む深い森のご神気に、

自分もまた大神神社とのご縁を強く感じました。

 

 

祓戸社で手を合わせた後、手水舎に行くと

白蛇さまがいらっしゃいました。

 

その口から出る水を柄杓で受けながら、

まじまじと拝見しましたが、

でっぷりとした見事な質感がお美しい!!

 

 

二本柱に注連縄が掛けられた珍しい鳥居からは、

原初の神祀りの気配が感じられます。

見慣れない様式も、なんだか妙にしっくりきます。

 

 

拝殿前には茅の輪がありました。

 

輪が3つあるのは、

沢山の方がスムーズにくぐれる配慮でしょうか。

信仰の厚さと神職さん達のお心を感じながら、

有り難く茅の輪くぐりさせていただきました。

 

さらに拝殿前には、

幣が備え付けられていまして、

神職(仮)となって、友人たちのお祓いをした後、

自分もまたお祓いさせていただきました。

 

 

そうして心身を清め、万全の態勢で、

拝殿から三輪山の神様に向かってお参りすると、

ものすごく満ち足りた気持ちになって、

至福感に包まれました。

 

初めての参拝ですしね、

三輪山の神様にご挨拶することが

なにより大切だったんでしょうね…。

 

という訳で、ここから先は感性の赴くまま、

先ほどのご眷属さん(声の主たち)の導きのままに

境内を歩いてみることにしました。

 

 

こちらは末社の神宝神社です。

注意書きを見て「なるほど」と思いました。

熊野三神がお祀りされているのです。

 

そろそろ那智の瀧の神様に

お会いしたいと思っていたところでした。

 

これは那智の瀧の神様からのメッセージ。

また旅の計画を立てますね!(◍´ಲ`◍)

 

 

ご神木の神杉にもお参りした後、

あてもなく適当に歩いていると、

このアーチが気になって…。

 

 

歩いていくと、この看板が目に入りました。

 

病気平癒の神様、狭井(さい)神社。

 

 

前日に母親が入院したばかりでしたから、

ぜひともお参りしたいと思いました。

 

 

狭井神社の鳥居をくぐって、

強烈に惹かれたのが、こちらの市杵島姫神社。

 

たいてい摂社・末社へは、

本殿にお参りしてから向かうのですが、

余りに美しく思えて、

この時ばかりは心の動きに抗えませんでした。

 

どれほど強烈に惹かれたかって、

後でこの鎮女池の鯉たちに

みんなで餌やりしたぐらいです(笑)

 

今、このブログを書きながら思ったのですが、

もしかしたら僕を導いてくれた内のお一方は、

こちらの神社にお祀りされている

弁財天さんだったのかもしれませんね…。(*・ω・*)

 

 

そして、狭井神社で両親の健康をお願いしました。

 

今回、母親は膝が痛いために入院していまして、

おかげさまで体自体はすこぶる健康なんです。

ただ、入院して環境が変化することで、

認知症が進行してしまうことに

不安を覚えていました。

 

ちょうど入院して1ヶ月が経ちましたが、

相変わらずの様子で安心しています。

 

母親曰く、最近はボクシング部に入って、

練習を頑張っているそうですが…。(^▽^;)

 

きっと狭井神社の神様のおかげですね!(笑)

 

さらに狭井神社では、

僕が大喜びする場所があと2つありました。

 

 

その1つがこちらのご霊泉です。

 

神体山である三輪山から、

渾々と湧き出したご神水なのだそうです。

 

何を隠そう、僕は友人から、

ネタにされる程のご神水好きですから、

思いきりテンションが上がりました!!

とても美味しかったです。

 

そして、もう1つ、

三輪山への登山口を発見したことです。

てっきり大神神社の境内の

どこかだと思っていましたが、

三輪山へは狭井神社の境内から登るんですね。

 

そうなんです、ご眷属さん(声の主たち)は、

三輪山登拝への道筋を僕につけてくれたのです。

 

三輪山で神様が待っておられますよ、と。

 

ご眷属さんのこれほどまでのご厚意に、

深い感謝と感動を覚えながら、

次回、三輪山への登拝を誓いました。

 

近いうちに必ず登りに行きますね!(`・ω・´)b

 

Mr.Children / innocent world

 

さて、そんなご眷属さんからは、

とても嬉しい贈り物をいただいていました。

 

それがこちらのご神樹の苗木です。

 

 

自分用にサカキとセンリョウをいただいて、

もうひとつサカキを譲っていただきました。

 

というのも、令和元日に

大神神社をお参りされた施設長の娘さん。

どうしてもこの苗木が欲しかったのに、

なくて残念がられていた、

というお話を伺っていたのです。

 

そこで旅から戻った翌日、

施設長を通じて届けてもらったのですが、

とても喜んでくださっていたそうで。

その翌日には白い鉢に植え替えられた

幸せそうなサカキの写真を見せてくださいました。

 

 

こちらは友人のはちみつ君のサカキです。

 

幸せが広がるって嬉しいですよね〜。

これもすべてご眷属さんたちのおかげです。

本当にありがとうございました。

 

 

大きく大きく育ちますように。 (*˘︶˘*)

 

つづきます。