大宰府天満宮を後にした僕は、
スマホ片手に次の目的地へと向かいました。
今回、旅の行き先を決めるため、
グーグルマップを広げてみると、
第七感(インスピレーション)として
最も強く反応したのが、石穴神社でした。
ちょうどその頃、仏壇のお不動様と
僕の内側に広がる世界のお話をしていました。
実は僕の内側の世界には、
荒くれ者の野生の獣がいるのです。
普段は静かに眠っていますが、
一旦、目を覚ますと、
この現実世界にも影響を及ぼす程の
圧倒的な力を持って
内側の世界の平和を乱す存在です。
これまで僕は、その獣のことを
“ヤマタノオロチ”のような大蛇、
すなわち“悪”だと思い込んできました。
だから、内側の世界から追い出すか、
あるいは殺すことしか考えてきませんでした。
神仏にもすべてを打ち明けた上で、
「お守りください。」
「どうか蛇を殺してください。」
そんなお願いを幾度となくしてきました。
ところで、時を同じくして、
昨年末から年始にかけて、
3名の方々の鑑定を受けるという
有難い機会を戴きました。
ほんの一部ですが、ご紹介したいと思います。
紫微斗数占星術によると、
来年は、向こう10年間の運気が
ガラリと変わる“大限の切り替わり”の年であり、
命宮に重なる非常に重要な年になるそうです。
このことは、厄年を通して
僕がヒシヒシと感じていたことと
ピタリと符号していました。!! (゜ロ゜)
3名の方々に鑑定をご依頼した時期は
それぞれ異なるのですが
非常に重要な年を迎えるための
準備の年の始まりとも言えるこの時期に、
鑑定が重なったことは、
とても興味深いことだと感じています。
また、西洋占星術では、
月毎の運気の流れや
それを踏まえたアドバイスをくださって、
今年一年間の大きな流れとして、
“再生と復活”という言葉を戴きました。
悲しみや困難を乗り越え、
新たな希望へと向かう、と。
この1月については、悲しみから脱け出し、
もう一度再生の道を歩みだす
流れがやって来る、とも。
そしてもう一方の鑑定結果には、
僕の中に“赤い龍”が眠っていると書かれていました。
大地の深層を血液のように流れる
マグマのような熱いエネルギーが眠っている、と。
これまで僕の内側の世界に
凶暴な野生の獣がいることは、
神仏以外の誰にもお話ししたことはありません。
そうです。
僕が“悪”と決め付けていた野生の獣は、
大蛇ではなく、この赤い龍だったのです。
その日、仏壇のお不動様はこう仰りました。
… 一刀両断にはできない。
なぜなら“その龍を治め、お前の力とすること”
それはお前の人生における
大きなのテーマのひとつになっているからだ。
その言葉を聞いた時、
僕は九頭龍伝説を思い出しました。
過去世から現世まで続く悲しみ、苦しみ、孤独。
僕はこれまで、自分が生み出す
負のエネルギーに“悪”と名を付けて
その赤い龍に刃を向け続けてきたのです。
そうして自分も深く傷付いてきました。
赤い龍を殺すことは、
自らを死に追いやること。
内側の世界から龍を追い出すことなど
始めからできるはずもなかったのです。
内側の世界の平和を乱してきたのは、
紛れもなく自分自身で。
これらの鑑定のおかげで
そのことに気付くことができたのでした。
“大限の切り替わり”そして命宮の年を迎えるために
今、僕が為すべきことは、
内側の世界に棲まう赤い龍と向き合うこと、
ひとつになることでした。
手嶌葵 / 竜
… (龍を治め、力とするために、)
お稲荷さんの力を借りて来なさい。
仏壇のお不動様は、口下手な僕に、
事の詳細をどんなふうにお伝えすれば良いか、
ひとつひとつ丁寧に教えてくださった上で、
太宰府へと送り出してくださっていたのです。
… お前の正体もまた龍である。
いつか神棚の神様が仰った言葉の謎に、
今、ほんの少しだけ迫れたような気がしています。
天開稲荷神社で十分にお話できなかった僕は、
「この神社こそが、
お不動様が仰っていた神社だ…。」
相当な緊張とプレッシャーを感じつつ、
石穴神社の鳥居をくぐりました。
そして、実際そこには、
大きな試練が僕を待ち受けていたのでした。
つづきます。(+・`ω・)