まだ行ったことのない山、

また登りたい山。

冬の間、山岳雑誌『岳人』のページをめくっては

山への想いを募らせてきた自分。

 

雪山登山をしない僕にとって、

胸がわくわく高鳴り始める季節の訪れ。

いよいよ山シーズンの到来ですね。

 

シーズン序盤の今回は、日本百名山の大峰山。

行者環トンネル西口から弥山、

そして近畿最高峰の八経ヶ岳を目指します。

 

登山口から奥駈道出合までは

高低差の激しい足場に苦戦しながら、

400メートルの標高を一気に急登。

待ってろ〜弥山、八経ヶ岳〜!

 

修験の道である大峰奥駈道に入ると、

趣きがガラリと変わって、

あ〜神域に入ったなぁと実感します。

傾斜も緩やかになって気持ちよく登っていると

ルート脇にまさかの積雪が現れ始め、

徐々にルートも雪に覆われて、

ついには足跡をトレースする状態になり…。

この積雪量で弥山の急坂はやばいかなと思い出していたところ、

同年代ぐらいの登山者が下山してきたので、上の状況を尋ねると、

この先もずっと積雪が続いて、

9合目辺りからはルートが完全に消えてしまうとのこと。

 

「俺は諦めて下りて来たけど、

 アイゼンと根性があれば、なんとかなるかも。」

 

どちらも持っていない僕はあっさり撤退を決めて、

標高1600メートルの弁天の森で

まったりランチを楽しむことにしました。

 

 

ふかふかに苔むした倒木は、まさに天然のソファベッド。

柔らかに揺れる春の日差しを浴びながら、

ちっちゃなトトロに出会えそうな居心地のいい森で

すっかり癒されて帰って来ました。

 

 

早めに下山できたので、天川村でのんびり温泉&ショッピング。

日本百名山一筆書きの田中陽希さんも

旅の途中で立ち寄った豆腐屋さんで買ったひろうす。

そして、天川村産の葛を使って、

和風あんかけにしてみましたが、なかなか好評でした。

豆腐も美味しかったですよ!

 

 

さて、そんな田中陽希さん、

今年は日本三百名山一筆書きに挑戦する予定だそうで。

ますますテンションが上がる今年の山シーズン、いよいよ幕開けです。

大峰山も再チャレンジせねば。

 

まだまだ雪深かったのは想定外でしたが、素敵な山でした。

 

滝にかかる虹。いい山は水もきれいです。